落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

2019参院選結果

2019年07月22日 | 政治・外交
2019参院選が終了した。
残念ながら改憲に必要な勢力は2/3に届かなかった。
が、安倍首相は「議論行うべきが国民の審判」と受け止めているようだ。
10代〜20代の自民党支持有権者は急増しており、旧「革新」を支えるのが「団塊の世代」以後、とくに六十代から七十代に固まっているという。(宮崎正弘メルマガ)
当方、目の黒いうちに改憲をみたいものだ。それまで周辺の反日国が大人しくしてくれるかどうか。
【参院選・首相会見】憲法改正「議論行うべきが国民の審判」 2019/07/22 14:44産経新聞
https://www.sankei.com/politics/news/190722/plt1907220145-n1.html

写真:テレビ中継の質問に応じる安倍晋三首相=21日午後、東京・永田町の自民党本部(古厩正樹撮影)

 安倍晋三首相(自民党総裁)は22日、参院選の結果を受けて記者会見を開き、憲法改正について「少なくとも議論は行うべきだというのが国民の審判だ」と述べ、野党側に国会の憲法審査会で積極的に議論するよう求めた。
 首相は「与野党の枠を超えて(国会発議に必要な)3分の2を得られるものを練り上げていきたい」とも述べ、憲法9条への自衛隊明記などを盛り込む自民党の改憲4項目には必ずしもこだわらない考えも示した。

  「加瀬英明のコラム」メールマガジン 2019/07/20
http://www.kase-hideaki.co.jp/magbbs/magbbs.cgi

「権現様はまだ生きていらっしゃるの?」

 令和の御代が明けた。
 平成の最後の統一地方選挙中に広島に応援に行った帰りの航空便で、スチュワーデスに読むものを頼んだら、『週刊朝日』をくれた。
 すると、新しい元号の『令和』は、命令、指令、令状の令であって、“安倍一強”の傲りを示していると腐(くさ)していた。

 私は令和から、令日、令人、令節とか、美徳や、善行を意味する令徳、ほまれの令聞、よい評判の令望などを連想していたので、きっと版元の新聞社の雑誌担当者の令夫人が、夫を四六時中、小突き回すので、令の字に恨みがあるのだろうと思って、身につまされた。
 結婚は1国2制度だから、難しい。イギリスの大詩人のバイロンが、長編風刺詩『ドン・ジュアン』のなかで、「人生という芝居の第1幕は恋愛という喜劇、第2幕は結婚という悲劇」と指摘しているが、きっと人生は悲喜劇なのだろう。だから人生は面白い。

 機窓の外には、どこまでも青い空がひろがっていた。
 私は鳥を飼ったことがないが、小鳥は美しくみえる黄金の籠のなかに住みたいと願い、籠のなかに閉じ込められてしまった鳥は、大空をまた自由に飛びまわりたいと、絶望に駆られるにちがいない。
 フランスの諺に、「結婚の鎖は重い」というものがある。「だから3人で運ばなければならない」と続いている。女房に秘密で恋人をもたねばならないという、勧めだ。

 平成が終わった。私は平成の30年間を、日本の周辺が風雲急を告げているのに、アメリカによって押し付けられた欠陥憲法を、1行すら改められなかったことによって、記憶しよう。
 最高法規であるべき憲法の前文は、日本語として文法が目茶苦茶だ。どうして国語審議会が目を瞑(つむ)ってきたのか。
 この不真面目(ちゃらんぽらん)な憲法を真面目(きまじめ)に解釈する法律学者たちが、「専守防衛」とか、「必要最小限度の防衛力」とか、泥酔して錯乱したとしか思えないが、意味不明に解釈して国民の目を覆っている。

 戦後の日本の金科玉条となっている「専守防衛」という言葉は、意味がまったくないので、英語や、ヨーロッパ諸語に訳することができない。
 そこで諸外国民を理解させるためには、来年、野球が東京オリンピックの種目入りしたのを好機として、日本の選手がバッターボックスに立つ時には、バットを持たせないことにしよう。「専守」だから、日本チームに攻撃となる打球を禁じる。
 きっと、全世界が日本国憲法の崇高な精神に打たれて、感動しよう。

 妻か夫が重い病いにかかったら、病院に「必要最小限度」の医療を施すように、頼もう。だが、いったい「必要最小限度」の医療なぞ、あるものだろうか? それなら「必要最小限度」の国防も、あるはずがない。
 妻か愛人に「これからは、必要最小限度の愛情を濯ごう」といったら、「あほ! ふざけるな!」と一喝されて、たちまち張り飛ばされてしまおう。
 こんなことを、毎日のように口角沫(あわ)を飛ばして議論している国会は、精神科重症患者病棟という看板を掛けるべきだ。
 日本国憲法の精神は、互いに「公正と信義」に委ねるべき夫婦のあいだか、愛人関係のなかに留めたい。

 現行憲法は「平和憲法」の愛称によって罷り通っているが、「アメリカの平和」のために強要したもので、占領軍総司令部が日本政府に「これを呑まないと、天皇の一身の安全を保障できない」といって、英文の原案を手渡してから、1年3ヶ月後に公布された。
 大日本帝国憲法を全面的に書き改めたものだから、もし日本国民の手で改正したのだったら、まさか、1年3ヶ月で公布できなかったろう。
 アメリカ軍の施政下で現行憲法が施行されてから、今年で72年の歳月(さいげつ)が流れている。
 いったい、どうして日本が独立国であることを頭から否定している、憲法ととうてい呼べない憲法を、こんなに長いあいだ崇めてきたのだろうか。
 占領軍が日本国民を洗脳して、東京裁判史観を植えつけたからだと説明されるが、日本国民はそんなに愚かなのだろうか。

 平成3年は、江戸開府400年に当たった。

 日光東照宮が「江戸研究学会」を記念事業として立ちあげたが、私は江戸時代は庶民が世界のなかでもっとも恵まれていた時代だったと書いたり、講演してきたので、求められて会長を引き受けた。
 江戸時代は平和がずっと続いて、庶民が豊かな生活を営み、絢爛たる文化を創り出した。
 だが、300年近く続いた平和は、明治以後の日本にとって呪いともなった。

 徳川時代の日本は徳川家による支配を持続することが目的だったために、新しい政治思想や、能力主義をいっさい斥けて、血筋と年功序列による硬直した体制を墨守した。明治維新は徳川体制を根底からつくり直したから、才気ある人々が国を導いたが、日清、日露戦争に勝つと、過剰な自信の自家中毒を患うようになって、江戸時代へ戻ってしまった。
 先の対米戦争で、日本はボロ負けした。政界から陸海軍まで、年功序列によった。帝国の興亡がかった真珠湾攻撃、ミッドウェー作戦の司令官は南雲中将で、砲術の権威だったが、航空戦について無知だった。
 江戸時代の武士は儒教漬けにされたのに、孫子の心髄の「兵は詭道也」(敵を騙すこと)は、学ばなかった。武士道は精神修養の哲学に退化してしまい、勝つことではなく、「死ぬ」ことに価値が与えられた。
 高度経済成長による経済大国化は、日露戦争の勝利に似ていた。日本国憲法がいつの間にか、権現様の祖法になってしまった。

■経済界の反応
[東京 22日 ロイター] - 第25回参院選は21日投票が行われ、即日開票の結果、与党の自民、公明両党が改選過半数の63議席を上回り、政権基盤を維持した。
https://jp.reuters.com/article/election-jpn-idJPKCN1UH02G

■参院選 今回も乱立の著名人候補者、当選はわずか…「“集票マシン”にしないで」 専門家からは苦言も 2019.7.22 14:10参院選2019特集総合
https://www.sankei.com/politics/news/190722/plt1907220139-n1.html

■山本太郎は落選したが・・・
参院選特定枠:山本太郎が“おもちゃ”にすれば廃止論? 2019年07月05日 06:01 新田 哲史
http://agora-web.jp/archives/2040114.html
山本太郎氏率いるれいわ新選組の不可解な選挙戦略について書いた昨日の拙稿は、参院選スタートの時節柄、それなりの数の読者にお読みいただいた。
『ブームもここまで?山本太郎氏、比例「3位」転出の謎プレー』・・・

■「れいわ山本太郎落選ざまあみろ」と思っているあなたへ。わざと落選した太郎氏の恐るべき戦略↓
https://blogos.com/article/392729/

■山本太郎の選挙ブレーン
いったい誰が彼を指導しているのだろうか・・・
「れいわ新選組」山本太郎氏の闘いを今回も見守る“あの人”の存在感(安積明子) 7/14(日) 17:01配信 選挙ドットコム
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190714-00010000-senkyocom-pol

聴衆の中に“あの人”を見つけた

議院選挙戦の2度目の土曜日、山本太郎氏が率いる「れいわ新選組」の街宣に行ってみた。午後3時に新宿西口に行くと、小雨が降っているにもかかわらず、すでに多くの人だかり。小田急デパート構内の中にもかなりの人が立って見ており、通行の邪魔にならないように同デパートの職員が整理していた。以前に取材した時よりも、確実に聴衆の人数は増えている。

その中で偶然に見かけたのが、山本氏の選挙ブレーンと言われる斎藤まさし氏の姿だ。山本氏の演説に魅入っている聴衆の塊の背後を黒いバッグを持った白髪の男性が通りすぎ、人混みの中に入って消えた。「れいわ新選組」のテーマカラーのピンク色のストライプのシャツを着たその人の顔は、確かに斎藤氏だった。そういえば山本氏が初出馬した2013年の参議院選でも、斎藤氏は聴衆の背後から山本氏の演説を見守るように微笑みを浮かべて眺めていたのを思い出した。

山本太郎氏の選挙ブレーン

この時、山本氏は「桃太郎」をしながら演説と寄付集めを行ったが、これは斎藤氏のアイデアだと聞いた。そして今回の参議院選挙での山本氏の比例区転出などの選挙戦略も、斎藤氏が発案したものと言われている。
もし山本氏が東京都選挙区から出馬すれば議席獲得は確実だが、目玉候補が不在の比例区はさほど伸びなくて1議席獲得がせいぜいだと言われていた。それならば思い切った賭けに出て、「山本太郎」というブランドの下で比例区で5議席獲得を目指そうとしたわけだ。・・・

■N国党
NHKは受信料と交付金で7000億円以上という事業規模を誇っている。
「NHKから国民を守る党」が今回から登場し、「NHKをぶっ壊す」と訴えた。
TVを持たなくても、観なくても受信料支払いが義務づけられていることに反対するという政策ひとつだけだが、議席を確保した。
強制徴収だけでなく、親中親韓寄りの報道姿勢にも疑問を持つ人が増えている。