■ 鳩山首相の答弁
こんにちは。
小沢問題が取りざたされてから、かなり長い時間がたちました。
この問題について簡単に触れておきます。
考えるポイントは、「民主党と民主党議員」の「小沢問題に取り組む姿勢」についてです。
昨日、通常国会が始まりました。
当然??のように、自民党からは、この「小沢問題」についての質問がなされました。
この質問に対する鳩山首相の答弁の中で、次のように話しがありました。
「同志ですから、信じるのが当然。。。。。」
なるほど・・・「同志だから信じるのが当然」ですか・・・・
私は、この答弁の非常に疑問を感じるのです。
民主党の志は、「しがらみ政治の打破」ではなかったのでしょうか・・・・
いま、その同志が、「しがらみ」の中で、取りざたされている。
同志であれば、言うことは一つ。
自らの潔白を、国民の前で、証明してくださいということ・・・
検察が相手ではありません。国民を相手として、話しを聞いてどう感じるのか・・・
納得できるよう説明してください。
ということだと思います。
それができないということでは、同志ではない。
くらいのことをいうことが必要でした。。。。
なにも「政治資金規正法で、嫌疑をかけられた同士」という意味ではないと思うのです。
■転換点
私は、日本の政治の流が、いま、大きな転換点を迎えていると考えています。
転換点というよりも、2つの流れが、ぶつかり合い、どちらの流れが主流になるのか
のハザマにいるといったほうがいいかもしれません。
小沢事件は、激しくぶつかる流れの象徴的な事件である気がします。
刑事事件に問われない、問われるの問題ではありません。
「政治と金」の本流にいた小沢氏だからこそ、「政治と金」「しがらみ」の象徴という印象が
あります。
私自身は、彼自身が、田中金脈問題から引きずり続けた旧態依然たる政治手法をもつ
政治家の一人。
政官業が、「経済的利益」をキーワードにして癒着した政治
企業は、自らの思う政治的決定を得ようとし
政治家は、企業の負託に答え、政治的意思決定をするという「もたれあい」の政治。
その生き残りという印象を持っています。
■ 国民が民主党に期待したこと
国民が、民主党を選んだのは、自民党の密室政治からの脱却。
「裏」で何をやってるのかわからない政治から、透明性の高い政治を期待しました。
すくなくとも、政権交代後は、透明性が高まった・・・・と感じていたのではないでしょうか。
そもそも、今回の政権交代では、国民は、「政治と金」「しがらみ」の自民党50年の独裁を
ひっくり返そうとした。だから、民主党を選んだ。
振り返ってみますと、政権交代の時、民主党の候補者は・・・
「しがらみがない政治。国民の目線で考える政治・・・。企業中心ではなく、国民が主役の政治・・・」
といい続けた・・・
つまり、企業との癒着を排除し、本当の国民のための政治を実現する
ということで、政権交代にこぎつけたのではなかったのか・・・・
いま、民主党の議員は発言しない。
党内きっての実力者である小沢氏にたてつかないことが、保身のすべであることはわかります。
しかし、「命を懸けて・・・・」などという話をしている国会議員が、「保身を図る」では、
どうにもならない。
本当に「命をかけて・・・」というのでしたら、「いま」がそのときかも・・・
日本の未来が、いま、決まる気がしてならないのです。
政治を志したのですから、自らが、立ち上がるときの判断を誤ってはなりません。
「しがらみ」をたつ。
検察との対決姿勢は、国民が納得できる説明を、小沢氏がした後・・・・
検察が逮捕すれば、事実があった。逮捕しなければ事実がなかったということでは
ありません。
国民に納得がいく説明をし尽くすことが、大事な行動のはずです。
自民党と対峙していた時、そういう姿勢を持っていたはずです。
「しがらみ」「なれあい」を断ち切るために「事業仕分け」もした。
それが、「透明性が高い」という評価につながったのではなかったでしたっけ???
やり方はこれからの検討課題としても・・・・
■民主党がなすべきこと
このところ、民主党議員の中で、
・検察のリークについて調べようとする議員
・小沢氏を応援する議員
など、
検察と戦う印象を持たれる小沢応援団ができています。
先に、述べましたように、かりに、「しがらみがない政治、国民目線の政治」を目指しているのでしたら、
それだけでは不十分。
民主党が、先頭を切って、この問題に決着をつけ、「政治と金」の問題を断ち切るために、
動くべきです。
小沢氏問題から、視点を全政党に移し、問題点を洗いざらい出すべきです。
そうでなけば、自民党政権当時の「疑惑」となんら代わらない。
・企業団体献金禁止は、そのためのものではなかったのですか???
・公共事業の見直し
・官僚の天下り禁止
も、単なる財政の無駄というだけではなく、
長年のしがらみの中で、出来上がった利権体質そのもの・・それを打破しなければ、次の日本はない
という発想があったからではありませんか??
JALの問題も、政治家・官僚・業者の癒着の中から生まれた航空行政、公共事業にあったのでは
ありませんか???
いままで、民主党議員が、いってきたことと、いま、やっていることはあまりもかけ離れている。
ピンチはチャンスです。
このピンチを最大権に活かすために、いま、何ができるのか・・・・
答えの方向性は、一つのように思います。
民主党も、自民党と同じ古い体質を背負っていると国民が判断すれば、民主党は勝てない。
民主党は、古い体質を打破した。本当の国民政党になったと国民が判断すれば、参議院選挙も勝つ。
そういう気がするのですけれど、それは、おかしな話ですか・・・・