■ 小沢氏問題
先日の土曜日、小沢幹事長が事情聴取・・・といいますか、被告発人として取り調べられた
ということでした。
日本中、この話で持ちきり状態。
確かに・・・そういう類の話です。
先日のブログでも書きましたが、この話、民主党の対応如何でどうにでもなる話でした。
ピンチに見えたけれども、実は、チャンス。。。。
そのチャンスを活かし損ねた。
「しがらみ政治」から「しがらみがない政治」へシフトするには、絶好の機会でした。
それも、またとない機会。
小沢幹事長の取り扱いをするなかで、自民党の金権体質を暴きだすことや、
わけのわかん「しがらみ」を断ち切るチャンスだったのですが、
その機会を失った。
今回の問題は、逮捕されるとかされない・・・という問題じゃなかった。
自民党が作り上げた金権体質を暴くという基本的な民主党の今後の活動に
かかわる問題。
・普天間基地の移設にともなう防衛利権
・八ツ場ダムはじめとした「公共工事」利権
・「公共事業」を中核とした利権政治
これらを、徹底的に調べ上げ、白日の下にさらけ出し、自民党の利権体質を暴こうとしていた矢先。
そのチャンスさえ、失った感があります。
これでは、何のために、国民が「政権交代」を選択したのかわからない。
民主党は、変革のチャンスを自ら、放棄した。。。。
民主党が主張していた「しがらみがない政治」のチャンスを自らがつぶした。
これでは、自民党の利権組織が勝つのか、民主党の組織が勝つのかのだけの勝負になる・・・・
自民党の谷垣総裁が、政権を追われた後、「献金問題」だけを、演説であったえた理由はここに
ある気がします。
どうも、腑に落ちない・・・・・
■ 策略???
こういう考え方をするのは、穿った見方ですか???
そうでもないと思います。私だけじゃないでしょ??こういう見方をしてるのは・・・・
鳩山首相の献金問題・・・・で、首相の発言を完全に封じた上で、小沢氏問題を追及すれば、
民主党は、手も足も出なくなる。。。。
そういう絵図があったかも・・・・
と考える人もいると思います。私が、感じるくらいだから、政治家は、もっと感じていたはず・・・・
「自民党」にうまくやられた・・・・と見ることができます。
参考までに、その「穿ったシナリオ」をかきます・・・・
■ シナリオ
小沢代表が辞任するにいたった昨年の西松建設の時の話・・・・・
もう、一年前になります。。。。
政権交代が近いのではないか・・・という危惧を抱いた与党が、こんなことをかんがえていたとしても
不思議でも何でもない。
《政権交代前》
・このままでは、自民党が危ない
・小沢代表の献金問題で、民主党の支持率を下げろ
しかし、これだけでは、うまくいかなかった・・・
実際に、西松建設問題で、民主党の支持率は下がったが、政権交代を防ぐことはできなかった。
《政権交代後》
しかし、自民党が考えなけれはならないのは、
自民党以上に民主党が金権体質を持つ政党だと印象付けること・・・・
とすれば、小沢氏は、格好のターゲット
追求すれば、必ずぼろが出る・・・・
単なる、追求では、簡単にかわされる・・・・それではだめだ。
政権についた民主党が、次の選挙で何も言うなくなる状態を作りたい。
それなくして、自民党が、築き上げた「利権政治システム」崩壊を食い止めることはできない。
ポイントは・・・・民主党は、本当は、自民党と同じ体質を持っている・・・・
そういう印象を持たせたい。これで、発言を封じたい・・・・
そのためには、民主党が一丸となって、金権体質の小沢氏を援護する仕組みを作ることが必要だ。
まず、首相になる鳩山氏を追及する。
民主党が、首相をかばう。
その後に、小沢氏を追及する。政治資金規正法でいけばいい。
小沢氏と首相は同罪・・・
こうなれば、民主党が、自民党が攻撃する仕組みに気づいても、攻撃をかわすことができない・・・
民主党は、自民党と変わらない政党だと、国民は強い印象が残る。
水谷建設の話は、いろいろと出るはず・・・なにしろ、「政商」だ。
小沢氏が逮捕されてもされなくても、参議院選挙まで、さまざまな話が出てくるだろう・・・・
どんな手を使っても、自民党が作り上げた利権システムは護る・・・
■
どうでしょうか・・・・
こういうことを考えている人は、多いと思うのです。