神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[SF] ミラー衛星衝突

2012-05-02 11:20:03 | SF
『ミラー衛星衝突(上下)』 ロイス・マクマスター・ビジョルド (創元SF文庫)





マイルズ・ヴォルコシガン・シリーズ待望の新作。もう、それ以外に言うことが無いくらい。

今回は、死の淵から生還したマイルズの復帰戦。しかし、最前線への復帰というよりは聴聞卿としての探偵役に徹している。まぁ、磔にされて死にそうになったりするけど。

かわりに活躍するのは1児の母、エカテリン。家父長制の信奉者的な旦那に抑圧されてた彼女の聡明さと勇気を引き出すあたりが、ビジョルドlっぽい展開。

で、マイルズはエカテリンにだんだん惹かれていくわけだけれど、これまでゲテモノ(失礼!)系が多かったマイルズの恋人役にしては、あまりにも正当的な感じ。でも、人妻子持ちですからね。

今回はリハビリというには過酷だけれども、敵も事件も割と小物臭がする感じで、どちらかというとマイルズとエカテリンのラブストーリー中心な感じ。SFネタ的には、ああそうですかという程度。ただ、このネタって、どこかでまた使えそうな気が。


ということで、面白かった以外にあまり書くことも無いのだけれど……。

マイルズは人工子宮内にいる間にガス攻撃を受けて、致命的な障害を負ってしまったにもかかわらず、持ち前の負けん気と頭脳でここまでやってきた男だ。やたらと小柄というあたりに親近感を持っていたのだけれど、9歳児と身長が変わらないとか書かれると、さすがにその小ささはすごいなと思った。

いや、どうなのよそれ。エカテリンとのラブシーンとか想像すると、失礼だけどやっぱりちょっとねぇ。


何はともあれ、とっとと続きを出してください。創元さん。

え、原書で読めだって。そいつは『エンディミオン』の時に懲りちゃったぜ。



[コンサ] 2012 J1 第8節 大宮 vs 札幌

2012-05-02 09:55:21 | コンサ
2012年 J1 第8節 大宮アルディージャ 2-1 コンサドーレ札幌 @NACK5スタジアム


ビデオを見直してからと思っていると、ずいぶん遅くなってしまったけど、あの悔しすぎる試合のこと。


これまでは確かにJ1での個人の力の差を思い知らされた試合が多かったわけだが、この試合は全くそんなことは無かったと思う。

ちょっとトラップが大きくなっただけでボールを奪われるようなシーンは無く、逆に奪い返すシーンが多かったぐらいだ。もちろん、大宮がガツガツ来ない上に、ヘボヘボだったということもあるのだけれど。

だからこそ、この試合は勝ちたかったし、勝てた試合だと思う。

これまでは僅差での負けでも納得の、よくやったと言える試合だった。しかし、この試合は悔しすぎる。







試合前には、札幌在住サポが手分けして運んできてくれた赤黒の小旗数百本を配布。ビッグフラッグに、12襷と、まるでホームみたいな演出。

大宮みたいなゴール裏に負けたくないというUSの意地。どうしても勝たせたいという意志。人数はともかく、完全に雰囲気はホームのものにできたと思う。



試合では序盤から札幌が主導権を握ってボール回しができた。そこから何度も、相手ゴール前に攻め上がることもできた。

しかし、左サイドバックの下平がフリーになることが多く、ちょっと嫌な感じはした。そして、サイドチェンジから、その下平が上げたアーリークロスがジェイドと奈良の間に降ってきて、カルリーニョスにヘッドで決められた。あんなところで選手をフリーにしちゃいけないし、カルリーニョスのマークだってどうにでもなったんじゃないかと思うんだけど、スカパー解説の野々村曰く、守備をコンパクトにする分、逆サイドが空いてしまうのは仕方がなく、クロスも絶妙で防ぎようが無かったとか。まぁ、そんなもんか。

そこから大宮の調子が上がってボールを回し始めるが、札幌も徐々に持ち直して、前半終了間際に前田がペナルティエリア内でDF 3人を振り切って純平へ。これを純平が蹴り込んで同点。直後に前半終了の笛が鳴るという絶妙のタイミングだった。確かに、ああいうプレーを見ると、まえしゅんを諦めない、というのはよくわかる。しかし、これも相手が大宮DFだったからだろうとか。

これで結構いけるんじゃないかと思って迎えた後半も、前半とあまり展開は変わらず、札幌が主導権を握って大宮がカウンターを狙う感じ。これで怖いのがカルリーニョスとラファエルのブラジル人コンビ。あいつら怖いわ、本当に。でも、お高いそうで。何度もやられたかと思ったが、なんとかホスンをはじめDF陣がしのいでくれた。

しかし、大宮の放り込みに奈良と岩沼がペナルティエリア内でかぶって転倒。こぼれ球を青木に綺麗に決められた。結局、こういうミスが命取り。大宮の試合巧者ぶりが見えた一瞬だった。

その後も古田、宮澤、さらには内村と攻撃的な選手を投入し、さらにジェイドが攻撃に絡んで猛攻を仕掛けるも、あとちょっとでゴールを奪えず。ジェイドのヘッドなんて、ほとんどゴールの中に入っていたのを掻き出された。

で、試合終了の2-1。またしても負け。



実はこの試合、札幌としてはあんまりよくなかったように思う。前線の動きだしを見て、ボールの持ち手がパスを出すのが遅い。動き出した選手も、ボールが来ないものだからそこで立ち止まってしまう。結果として、パスがスペースに出ないで足元ばっかりになるし、オフサイドにもかかりやすい。(オフサイド数は、なんと大宮0-6札幌)

これが、川崎戦の前半のようにDF裏のスペースへボールが出ていれば、もっと効果的に攻撃できたのかも。と思っていたら、解説的には、大宮DFが引き過ぎて裏にスペースがなかったとか。全体的に見ればそうかもしれないけど、走っている選手にボールが出なかったのは確かなんだよな。そのあたりの判断の速さも課題なんだけれど。

それでも、互角以上に戦えたのも、大宮のDFがへぼすぎたからで、やっぱり糞惜しい試合だった。なんで負けたのかわからないくらいに。



この試合ではエースストライカーの内村が遂に復帰し、ベンチとは言え、砂川と岡山も復帰。砂川は選手挨拶のとき、真っ先にサポの前まで来て、仁王立ち。岡山は試合前の岡山劇場に加え、試合後にはゴール裏にまで来てくれた。選手挨拶のあと、サポのコールを聞きながら、控室に戻らずに、ひとり壁にもたれて立ち尽くしていたんだよ。いつの間にかいなくなったと思ったら、目の前にいた。悔しい気持ち、勝ちたい気持ちが伝わってくる。

試合を見てない人にはいろいろ言われるけれど、試合内容は決して悪くない。とにかく結果だけが付いてこない。だから、悔しい。







試合後には、関東後援会の交流会が開催。参加者40人くらい。珍しいことに、ちゃんとサッカーの話をしたよ。そのせいか、黒ラベル瓶70本を消化したところでラストオーダー。店の瓶は飲み干したけど、みんな飲まなさすぎじゃないか。

宴会終了後は恒例の「好きです札幌」コール。今回はなんと大宮駅前交番の目の前でやりました。騒乱罪。でも、警官にも無視された。

これも、もう関東宴会後ぐらいしかやらなくなってしまったけど、そろそろ試合でもやりませんか。いや、勝った時のコールなので、勝たなきゃできないんだけどさ。



あ、あと坪内が試合後あいさつに来てくれた。うちのリーダーは興味ないとか言ってたけど(笑)