オールドヨットマンの残日録・ZANJITSUROKU

相模湾に育てられて60余年、ヨットレースや仲間との思い出を大切に、これからの日々を健康で明るく楽しく、絵日記に綴ろう。

セールバッグ一つ持って

2015-07-23 00:04:54 | 日記
 7月21日(火)連休明けの日、我がチームのメンバーが急遽集まることになりました。
 会長と東北軍団による恒例ののMプティの鳥羽回航が今年も無事終わったこと。 KW木兄がハワイ~日本への回航の助っ人に行くことになったこと、などから、東北軍団が帰る前に「KW木兄の壮行会」を兼ねて集まろうということに。

 会場は新橋「石狩」。 そう、あの石狩です。 お店の場所は以前と違い西新橋一丁目ですがあのKM谷さんの息子さんがやっています。 (何年ぶりかなぁ)
 我がチームのメンバーのうちの7人と特別参加のM編集長の8人、壮行会といってもワイワイ呑むだけですけど。



 私たちのチームのメンバーは、頼まれればセールバッグ一つ持ってどこの船でも乗りに行きます、レースでも回航でもOK。
 Mプティの鳥羽レース前の回航は何年続いているのだろうか・・。 西宮の船のクルージングのお手伝いで、西宮~奄美大島まではここ20年連続。 そして今回、ハワイ~日本までの回航にKW木兄が行くことになったというわけです。

 今から40数年前、油壺・シーボニア界隈の名だたる船にはKCCのメンバーが乗っていました。KCC=慶応クルージングクラブの学生さんたち、彼らは電話一本でどこの船にでも乗りに行く、そういう活動をしていたのです。 私たちのチームも油壺にいて仲良くしていただき、そういうことが当たり前に感じるようになりました。  信頼していただける技術を謙虚に磨きつづけることを心がけていますが、傍から見るとただのヨッパライのおっさんにしか見えないのはとても残念。

 KW木兄は7年前の大病・大手術からの完全復活で、そういう意味でもたいへんおめでたいことと思います。
 いつまでこういう活動ができるのかわかりませんが、歳は忘れてたのしくやっていこうと思います。
 私はこんなチームを秘かに誇りに思っています。


関東実業団選手権@江の島・スナイプクラス

2015-07-13 13:58:21 | 日記

 7月11~12日の土・日、今年も関東実業団選手権が江の島で開催され、ヨット部若手チームからサポート船の要請があり、 日ごろ、交流が少ない現役選手とふれあういい機会なので2日間とも江の島に向かった。

 初日4レース、2日目3レースの計7レースが行われ、スナイプクラスの場合は2艇1チームのチーム戦で、2艇の合計得点で順位が決められる。

 先週までのぐずついた天気から一気に夏にかわって気温が上昇したが、2つの高気圧に挟まれて風は上がらないばかりか、台風の余波で大きなうねりが押し寄せてくる。

 一緒にサポートに乗ったのは、我らのチームから元全日本強化選手、世界選手権4位のダイゴロー選手、現役選手の兄貴分のYM崎選手とその家族、それと私。



 レース海面に到着するとすでに第1レースは始っていた。 昨年にはいなかった見慣れないチームが前を帆走っている。 IT関連企業や新しい会社が参戦してきているらしい。 KM屋・SN田組とYM内・IS井組の艇を見つけ、順位や動きをチェックする。 KM屋・SN田組は昨年の世界選手権(ブラジル)にも出場した期待のチームだが4~5番手を帆走っている。 結局この日は最初のマークを2番手で回航するも、最終的には4~5番手でフィニッシュすることが多かった。
 YM内・IS井組は積極的な姿勢が見えて期待をもって見守ったがスタートリコールの失格もあり、中段に位置していたようだ。

 初日の4レースが終わり帰港、ヨセフも江の島に到着して、我らの船内で反省も含めて現役選手と交流、シェフ・ヨセフが作るスパゲティ、サラダ、美味しいハムなどで昨年同様、大いに盛り上がった。(ブログ=ドリームピックのウクレレ日記参照)


 2日目、風とうねりは相変わらず前日と同じ。 サポートメンバーはMM瀬選手、NG野、TM永の3人。 朝、江の島を出港すると兄弟船のMプティがニューセールのチェックで出港してきた。 艇の後ろに回って外からセールを見る。 真っ黒、ブラックセールだ。 きれいなシェイプをしているけれど、波間に浮かぶ白い帆・・・、古くは江戸時代からつづく海のロマンチックなイメージはどうしてくれるの?

 レースの展開は昨日とあまり変らず。 今年初めて出場した艇が、7レース中3回トップフィニッシュした。 その動きを間近に見ることができたが、競り合った相手は必ず競り落として前に出ていったのが印象に残った。 微風の中での戦術をたくさん見せてもらったのは私にとってもいい勉強になった。

 レース結果、N社チームは5位入賞と報告にきてくれた。 選手は精一杯がんばったと思う、が課題も多く見つかったはずだ。 
 さらに上を目指すには、きれいな帆走りもさることながら、一段上のスピードと「したたか」な選手になってほしいと。