チャートを眺めていると、「ウン? これって、そろそろ山をつけるパターン?」と感じ、FOMC結果が出ると、「反発する芽はあるが、下ブレさせてくるパターンになるか?」などと、考え始めています。
今の段階では、もう少し上昇する余裕はあるように思われますが、どこまで引き上げるかで、時間軸が決まってきそう。
110.28円付近までなら、日足で動き、110.95円付近までなら週足で動き、という具合になりそう。
4時間足では、BB2σが上昇拡大傾向になってきている。110.2円付近までの上昇なら、4時間足で動くということもありそう。
8月11日高値110.800円とと9月15日安値109.111円でフィボを考えると、17日引け値付近は、半値戻し付近となる。
これらの要素は、FOMC結果が出ると一気に達成の可能性はある。そうなった場合は、やはり、その後の下ブレを想起させる。
これは日柄からの考え方となる。
年末へ向けた上昇傾向の出発点としては、まだ早すぎるという時間的な理由による。今月末か来月の下値を年末相場への出発点とするケースが最も多いパターンとなる。
このように推測する根拠の一つに、今月27日頃までに議会で成立させる必要のある法案があり、①インフラ投資法案、② ①を成立させるための関連法案、③ 債務の上限問題に関する法案の三つの取り扱いが重要な時期になって来ていると思われること。
②では、増税案を含んでいるため、共和党の反対意志は強く、民主共和両党での協議が続いており、どのあたりで妥協が成立するのか注目されている
③については、近年この状況が毎年出てきているが、債務の上限を引き上げることで対応してきている。今回も引き上げでまとまるのではないかと推察。
このような状況から、②の妥協成立が重要となり、これができて、①の成立が可能となってくる。③だけは、分離して審議することも可能かもしれない。
ベストなことは、三つ同時に成立することだが、ベターな方法として、分離可能な③を先に成立させ、②を協議成立させてから、①を成立させる、ということになる。
③の債務の上限問題は今月27日で今の法律が期限を迎えるようで、残り一週間のうちには成立させる必要のあるもののよう。
FOMCを通過してからのテーマは、議会のこの3本の法案審議によるところとなりそう。
これを通過してから、9月8日高値110.800円チャレンジ、そして、上抜く動きになってくるのかもしれない。
それまでの間は、長期債利回り動向に着目した取引が展開される可能性が強そう。
前述のフィボで、61.8%戻しとなるのは、110.162円付近となり、9月14日高値110.161円と鉢合わせになる。
このポイントを上抜けて、4時間足でも、9月15日安値を否定することとなってくる。
金曜日に上昇し、高値付近で引け値となったケースは、近いところでは、8月6日の例がある。この場合は、翌週の月曜日は、寄付き後少し軟調な動きをするが、その後、東京タイム終盤までは上昇傾向を維持。その後反落開始となっている。
このような動きは、今回も想定できそうで、下押ししておいてから、FOMC結果を待つ、ということになる可能性もありそう。
短期の投機筋の考え方からすると、どうせ上昇させるなら、その出発点は下にあった方が良いとなり、月、火曜日と下振れを選択してくる可能性もある。
可能性ばかり考えても仕方ないことだが、短期の投機筋はショートで稼ぐということを考えると、短い期間内でもそのような動きが想定できそう。短期の投機筋の動きの基本は、どちらへ動いた方が、より短い期間で、より多く稼げるか、ということ。
つらつらと考えても、いろいろなものが出てくる。明日の本邦は「敬老の日」祝日で、休場。
いずれにしても、20日の週は、やはり日柄から考えても何か起きそうな気がする。要注意の週か。