フェデラルファンド先物取引状況
いろいろな取引形態があるものです。
FF先物取引の推移ですが、今回のFOMCを受けて、トレーダーが利上げ開始時期の見通しを2022年末へ前倒ししてきたようです。
FF金利先物2022年12月限のインプライドイールドがこの2日間で約6bp上昇し、0.29%となりました。
これは、来年12月までに0.25ポイントの利上げが実施される可能性が完全に織り込まれたことを意味します。
さらに、30年債利回りが、コロナ禍が深刻化した2020年3月以来の大幅上昇となり、1.95%となりました。
これらは、長期利回りが上昇傾向に入ったことを意味することになります。
こうなってくると、ドル買いが加速してくるようになり、中央銀行の金利差がそのまま為替に出てきそうです。
これからのドル円相場の下値は109.1円付近と想定し、ここまで行かなくても反発機会は出てくると思われます。
押し目は買いで臨むことになりそう。月曜日の寄付きがGDした場合、一時反発して来るかもしれませんが、110.793円を超えることはなく、反落してくる恐れがあります。寄付きがGUした場合でも金曜日高値を超えることはなく下降傾向になってくる可能性がありそうです。
目先短期の上昇第5波は金曜日高値で形成されたかもしれません。
そうなると、これからは押しを作り、これが目先短期の調整3波の始まりとなるかもしれません。 少し長めの時間軸で考えると、上昇第3波が金曜日の高値で形成されたこととなり、目先の調整3波は、長めの時間軸で調整第4波となってきそうです。この調整第4波は、110.24~27円付近までの押しとなり、これを終えて、上昇第5波の反発開始となり、その行先は、FE100の111.33円付近かと推察。この動きの中で、金曜日高値を超えてくるというシナリオができてきそうです。
もう少し詳細を記載すると、金曜日高値から15~21時間後頃に110.24~27円付近までの押しを作り、その押し目から26時間前後かけてFE100に到達するという日柄が出てきます。来週月曜日21時頃、押し目ができ、反発してくる動きとなり、火曜日23時頃、山を作るというシナリオができてきます。
これで、少し長めの時間軸での上昇第5波が終了し、今度は下降トレンドを作りに来るかもしれません。買い方の一旦休憩か、、、。
今回目指す上値は、6月21日の週につけている111.658円付近か、7月4日の週の山、111.189円付近になるかもしれません。為替情報での上値は最近はずっと、111.50円です。前述のFE100が、111.33円付近ですから、111円台に乗ってくると思われます。
しかし、これにとらわれると、臨機応変の対応ができなくなる恐れもありますから、特に日柄については、参考程度にとどめておきたいと思います。
米国ヘッジファンドの決算は11月末。残り約2か月。大量決済を行う場合は45日前の事前通知ルールというものがあります。決算前の10月15日頃がこれに該当します。この時期からは、利益確定だけではなく、損失確定もしてきます。利益は出したい、しかし、それだけでは税金額が大きい。そうはしたくない、損益相殺を行い、利益額を縮小し、対象課税額を少なくするという取り組みになります。
ヘッジファンドの動きで、相場の動きは少し大きめになってくることも想定できそうです。
売買の仕掛けもこれからは多く出てきそうです。
ファンダメンタルが今回のFOMCで決まりましたので、年末へ向けてはドル買い円売り傾向がベースになると思われます。
米国株式市場は、金曜日には小幅まちまちの展開。今週一週間では、3市場ともに大きく反発上昇していますので、金曜日の動きは時間調整になったのかもしれません。あるいは、利回り動向が上昇傾向になってきたことから、少しこれを嫌気したということもあるかもしれません。
利回り上昇が株式市場へどのように影響してくるか、来週の株式市場の動向で測ることとなります。本当に景気回復を意識したのであれば、これは良い金利の上昇となり、株価は上昇してくると思われます。そうなると、債券価格は下がり、利回りの上昇傾向は維持されてくると思われます。債券トレーダーは苦難の道に入りそうです。少し前に「債券は紙くずになる」と発言した著名な投資家がいましたね。
金曜日の10年物利回りは、1.4340%から始まり、高値は1.4660%、安値は1.4110%、引け値は1.4530%と上昇しています。