おはようございます。12月1日金曜日です。広島は曇り、少し寒い朝です。久しぶりに黄金山を仰ぎ見ると、山頂部分は紅葉・黄葉に染まっていました。間もなくこの黄葉は散り、山の姿はまだ変化すると思われます。ここに留まる小鳥たちは、常緑樹の茂みの中に身を潜め、寒さをしのいでいると思われます。「ふくら雀」もそろそろ見かけるようになりそうです。
さて、相場です。昨夜の米国市場では、株式市場は、ダウ平均は大きく反発上昇し、ナスダックやSP500は小幅まちまちなようです。
昨日は、これまでに売り込まれていたドル買戻しが起き、急反発し、利回りも上昇してきています。この動きに「翻弄」された市場かもしれません。
しかし、この反発もテクニカルで61.8%程度の戻しまでではないかと推察し、ドル買戻しも昨日高値付近で終わる可能性もありそう、という判断をしています。
現在のドル円は、147.999円付近。値幅で見れば、売り方優勢になっています。
昨夜出た指標結果は、予想通りのもののようで、全会よりは下回るものとなったと思われます。これを素直に受け取れば、昨夜もまだドル売り円買いが進んでも四方tのではないかと思われますが、前述のように、ここまでのドル円では、下げが急な動きで、これに対する反発が出てきたものと思われます。
これまでに出ている指標の良いものを集めて反応し直した、ということもあるかもしれません。
昨日もFRB関係者の発言が相次ぎ出てきています。
NY連銀総裁は「インフレ状態にピーク感はある」と言い、SF連銀総裁は、「利下げは全く検討していない」と言います。
それまでに出ていたウォラー理事の発言は「ハト派」と受け止められたようですが、この発言に対しては、「悪いハト派」という判断が働きつつあるようです。
ウォラー理事はこれまで「最右翼のタカ派」として意識されていますが、彼が、「インフレにピーク感が出てきつつあり、利上げはもう必要なくなるのではないか」、という趣旨の発言を行っています。この発言により、ドル円はドル売り円買いが進み、利回り低下を進めています。
この発言が、市場に懸念を生じさせているようです。「ほんと? ウォラーさん、変化が急激すぎ、何かあった?」と懸念から疑念まで出ている様子。
このような状況から、一旦相場を戻し、冷静になって相場を見直そう、というような状況になったのではないかと推察しています。
しかし、相場自体は、まだ下降トレンドの中にあり、テクニカルで値を戻しても、いずれは再度下降に転じてくるという見方をしています。
今回のような値の戻しも、長きにわたる高インフレ状態の中ではある程度想定され、いわゆる『ハイヤーフォーロンガー」の中では出やすかったことと言えるようです。
昨日までに出た指標では、「悪い材料」は徐々に増加してきているように見受けられます。
その様ななかでの昨日の反発は、一つには前述のような動きもありますが、昨日が月末日という日柄であり、月末調整の中での特異な出来事と捉えることもできそうです。
また、時折書きますが、FOMCなどの日程を考えながら、相場のシナリオを考え、このまま下降していくのは早すぎると、投機筋が判断し買い戻しを行った、ということもあると思われます。そのためにはポジションの偏りということも重要な要素になります。
本日は、パウエル議長発言も出てくるようだし。ISM製造業景況指数も出てきます。来週になると、さらに多くの相場に影響しやすい指標が出てき、金曜日には雇用統計が出てきます。この確認をして、FOMCを迎えるようになってきます。
すでに出ているベージュブックでは、「もう利上げはなさそう」と連想させる内容だったと思われます。
そして市場は来年上半期には利下げが起きるということを織り込みに来つつあるようです。
今夜予定されているパウエル議長発言では、これまで同様に、市場に言質を与えないように配意しながら行うと思われます。
ウォラー理事同様の発言になれば、相場は一気にドル売り円買い傾向に進展すると思われます。
今夜のパウエル発言はいろいろな意味で注目されているようです。
本日の健太君の判定は、「買い」は、148.350円超、「売り」は、148.350円以下、「買い」は、147.509円以下の場合となっています。
FPVは、147.846円、R1は、148.853円、S1は、147.171円となっています。
9時を回りました。東京タイム開始です。本日もよろしくお願いします。合掌
追伸 11時22分です。ドル円は現在、147.809円付近。ここまでの日通し安値は、147.602円。
昨日の急反発でできている節目は、147.199円。ここを割り込むようになると、昨日高値を否定する動きとなってきます。その方向へ動くかどうかは、今夜のパウエル議長発言次第かもしれませんが、その前に、ISM製造業景況指数が出てきますので、この結果次第、という面もあると思われます。
直近12時間の売買均衡値は、148.056円付近。直近3日間のそれは、147.627円付近です。この付近へ意図をもって押してきているかもしれません。
そして、この付近には、日足の一目均衡表の雲下限147.608円があります。いろいろなものが重なり合うところは強めの下値支持帯になりやすいと思われます。