飛び立つところも雄大で、それなりの威厳があります。
今日、学習効果を期待して、各種教材にAV(視聴覚)教材を導入する指導者は相当数にのぼると思われる。おそらくどの施設にも数台のAV機器は備えられている。ところが、「機器があっても教材(ソフト)がないので・・・・」とか「機器の準備や操作がどうも苦手で・・・」とか「わざわざ視聴覚教室に受講者を連れて行かないと云々」などの声を耳にする。中でも機器(ハード)の充足に対し、ソフトの開発に追従できていないことは誰もが認めるところである。
そこで、以前ビデオテープの作成を担当したので、開発に伴うプロセスの解説といくつかの問題点の提起について、今後の開発の一助になることを期して、筆を執った次第である。始めにお断りしておかなければならない点は家庭用ビデオで作成するのと異なり、業務として作成に当たったため、その作成方法は自作の場合と相当に異なっている。したがって、作成プロセスの一例としてとらえていただきたい。
業務上という意味は、制作に関与するのはその道のプロフェッショナルで、開発後には商品として販売されるということである。
最近の制作はビデオカメラ機器の精度が高まり、テープでの収録は限られてきた。SDカードのようなメモリが大容量として使え、画像はハイビジョン化し、完全にアナログからデジタル化への移行で、多くのプロセスで短時間に作成が可能となった。完成品はDVDへの書き込みで、パソコン上のソフトでの編集が可能となっている。しかし、基本的には今回お示しする制作工程と変わりはない。
1.作成業務の概要
新規ビデオ教材の開発に共通したプロセスはほぼ、次の8プロセスに集約される。
1)企画
2)シナリオの執筆・調整
3)撮影準備
4)撮影
5)編集
6)音入れ
7)試写
8)修正・認定申請等事務処理 (次回へ続きます)