鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

ビデオ教材の作成(11回シリーズその7)

2013年04月08日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 第2に、シナリオにできるだけ忠実に従うことである。このルールを無視すると、結果的には作品全体が間延びし、予定時間内で収まらず、こられがために編集に時間を余分にかけることになる。第3に、出演者に余裕を与え、無理のないスケジュールを組むことである。出演者はいくら作業に精通し、なれていたとしても、照明を浴び、スタッフの秒読み進行の緊張に接するため、極度に疲労するからである。同じことは撮影スタッフ側にもいえるので、撮影スケジュールには余裕を持ちたい。

 第4に撮影機器及びビデオテープの表示性能をあまり信用しないことである。ビデオ機器は未だ技術的に完成されているわけではなく、開発途上にある。(今日では当時と相当レベルがあがっており、精度も十分でメモリを使用し、ハイビジョン撮影が常識となっている)
   空調の完備した調整室に設置されているとしても、温室度など環境に非常に敏感な点を考慮する。ビデオテープはその構造上磁気の強い場所や発熱体の近くでの取り扱いはノイズの発生などトラブルの原因となる。

 次にスイッチング操作であるが、画面構成は調整卓を操作し、録画を担当するSWの力量に依存するところが大きい。ワイプ操作、テロップ挿入、カメラの切り替え、録画画面のつなぎ、テレシネ装置との連動など秒単位以下で行う作業は高度の熟練がいる。画質の良否に影響する本番に至るまでの全画面のポーズ(一時停止)の時間は短ければ短いほどよく、サーボ制御機構が働くまで放置を繰り返すとテープがのびてしまい。ノイズやジッター(画面のひずみ)発生の原因となる。また、テープの頭出しやカットの長さを正確に捉えることは機種による操作の違いもあるため、熟練を要する仕事である。

5) 編集

今回はアッセンブル編集を取ったため、改めて撮影後の編集を行うことはなかったが、アッセンブル編集においても、再生(プレイバック)してみて、画面のつなぎが悪い場合や、ノイズやジッターがある場合には、当然再録したものをインサートで編集しなければならない。インサート編集を主として採用する場合には、撮影時に遊びの画面を撮っておくと、時間経過や画面の切り換えなどを演出する場合に利用できる。

 しかし、インサート編集はよほど編集機が高性能かSWがベテランでないと画面のずれや画質の低下を引き起こし、編集に膨大な時間や労力を費やすことにもなるので、シロウトには未だ困難な編集作業といえよう。(次回へ続きます)