鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

ビデオ教材の作成(11回シリーズその9)

2013年04月10日 00時00分01秒 | 緑陰随想

3. 考察及び今後の課題

 VTR業界の機種統一の動き、ビデオディスクの教材化、マイコンのグラフック機能を利用したアニメーション、AV教材に対するこれらコンピュータの応用など、AVのおかれた環境は、刻一刻と進歩発展を続けている。しかし、ハードウエアに対しソフトウエアの開発の遅れが目立つことは否めない。ビデオ教材作成を担当してみて、様々な問題点に遭遇したが、世に出てまだ十数年の実績しかないVTRである。当然といえばそれまでであるが、既存のAV機器にはない各種の機能(例えば、ストップ、スロー再生、ポーズ、2倍速再生、録画、消去の容易さなど)を具備したVTRを十分駆使し、ソフト開発に幅広い応用が期待できるのも事実である。今回はそこまで至らなかったが、ソフト開発の経験を多くの方々が実績を積むことによって、より使いやすく、効果が上がるAV教材が誕生することになろう。

 AV教材が一部の興味あるマニアだけのものでないことは明白である。多くの方が抵抗無く取り組んで行くには、公になった蓄積物やデータが少なすぎるようである。この稿をとおして、筆者は自作VTR教材の限界をある程度示したつもりではあるが、決して自作教材を否定しているわけではない。中央で作成できる教材の数量には限りがある。当面モジュール訓練教材においてもソフトはほとんど無いに等しい以上、自作に頼らざるを得ない面があることは十分承知している。しかし、百年の歴史を持つ16ミリ、8ミリ映画、35ミリスライドの自作教材が自作教材として定着していない現状を見ると、もっと、自作教材へのアプローチやノウハウを提供していくべきと痛感する次第である。(次回へ続きます)