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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

スパイスの世界4バジル・オレガノ(3回シリーズその2)

2013年05月22日 00時00分01秒 | 緑陰随想

【オレガノ】バジルとよく似ているオレガノは、トマトとの相性も良く、ほろ苦い味がして、樟脳に似た清涼感がある。別名 花薄荷(はなはっか)。バジルと同じで、ピザやスパゲティなどのイタリア料理や卵料理には欠かせない香辛料である。古い時代からソースなどに利用されており、フランス料理でも多用されている。また、メキシコ料理の代表であるタコスにもオレガノが欠かせない。臭み消し用に使われている。

 ヨーロッパの地中海沿岸地方が原産地で、香りの主成分はカルバクロールの化合物を含有した精油で、特色のある香りがあり、消化を促進するといわれている。ピザソースには必ずといって良いほどオレガノが混入されている。

 スパイスには、食物の腐敗を防止する働きともう一つは酸化防止作用である。腐敗は細菌によって組織が崩壊する場合や、動植物の細胞に血液や養分が送られなくなるため、細胞が死んでいくことによる。腐敗を防止するには、空気中に浮遊する菌類から食物を遮断し、菌が付着しないようにすることで、抗菌作用といっている。抗菌作用は、スパイスが持つ精油といわれる成分が食物の表面を覆うか、発散する芳香性物質によって空気層と食物との間にシールド層を作ることによって、菌類の付着から食物を保護する作用である。

 酸化防止とは、何であるかというと肉や魚に含まれる動物性脂肪や植物性の油で加工したクッキー・ポテトチップやマヨネーズが、時間とともに酸化してうまみが無くなるとともに加工に使った脂肪が徐々に変質することを防止することである。(次回へ続きます)