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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

スパイスの世界8ナツメグとメース2回シリーズその1

2013年05月30日 00時00分01秒 | 緑陰随想

【ナツメグ】【メース】ナツメグとメースは高木のモクレン科(ニクズク科)に属する常緑樹の種子から作られる。果肉の中に種子があり、種子は赤色の仮種皮と黒色の種子とに分かれる。仮種皮を乾燥したものをメースと呼び、黒色の種皮を乾燥したものがナツメグである。どちらも同じような独特の甘い香りがして、まろやかな苦みがあり、肉料理や魚料理には欠かせない香辛料である。また、ケーキやクッキーなどの洋菓子に利用されている。

 ナツメグの方がメースより、香り苦みともに強い。メースの方が優雅な感じである。価格もメースの方が高い。多くの方は、ソーセージやハンバーグの香りといえば大方見当がつくであろう。原産地は東インド諸島とモルッカ諸島である。6世紀にはアラビア人商人によってヨーロッパへ伝えられている。

 主成分はミリスチシンで、大量に摂取するとマリファナのように中枢神経に異常を起こし、痙攣や幻覚を引き起こす。また、肝機能障害を起こす。ミリスチシンはフェニルプロペンの一種で、ナツメグの精油中に少量が存在する。また天然の殺虫剤・ダニ駆除剤に使われる。

 精油である香りは揮発性のため、密閉した容器に入れておかないと飛んでしまう。香りを保つためには、使用するときに種子をおろし金等ですり下ろすと良い。トリュフやわさびなどと同様である。(次回へ続きます)