【ミント】種類によってペパーミントとスペアミントがある。日本産の日本ハッカ(薄荷)がある。
日頃の生活の中で清涼感を得るために多くの食材に利用されており、なじみが深い。ハッカ飴、チューインガムや練り歯磨きペースト、歯磨き粉に混入されており、打ち身やねんざなどの消炎スプレーには欠かせない。スペアミントはまろやかな甘い香りがし、ペパーミントは刺激的である。主成分はメントールである。料理に使うのはミントリーブスで、フレーク状や粉末があるが、生の葉をサラダやアイスクリームなどの彩りや香り付けに利用する。
チョコレートとの相性が良く、食後のお口直しにサンドイッチにしたミントチョコレートは海外では人気がある。最近はホテルのレストランなどで食後に進められることもある。
アルコールと糖分を混ぜたミントリキュール酒は、青色や緑色の着色料によって、より清涼感が深まるカクテルの材料である。ブルーハワイなどのカクテルは見た目にもさわやかな感じがする。ミントジュレップというカクテルは、シェークスピアの戯曲「ロメオとジュリエット」のジュリエットになぞられたものといわれているが、ハッカがベースになっている。
ミントはシソ科の多年草で、種と地下茎とで繁殖する繁殖力旺盛な植物である。
古くから利用されており、口中の清涼剤は現在でもリステリンの商標で市販されている。
歯磨きペーストは清涼感があるため、数回、歯ブラシで歯を磨くと、歯と歯茎に詰まった食べ物カスを十分除去しないうちに、清涼感でブラッシングを終えてしまう。その意味では歯にとってはあまり良くない結果をもたらすので、歯や歯茎に対して十分にブラッシングを行うことに越したたことはない。(次回へ続きます)