長時間熱せられた小石の上での抱卵はコアジサシにはつらいようです。頻繁に水浴びに来ます。
縮図は生活の場で大変重要な役目を果たしており、中でも地図は全世界から居住地周辺の地名や建物まで詳細な情報を得ることが出来る。最近の自家用車には精巧なカーナビゲーションが完備し、地名や建物等の情報を入力すれば、目的の場所へ連れて行ってくれる。
海図もしかりで、海上を運航する船舶は、海水が澄んでいたとしても、海底にある岩礁は目視では発見しづらく、座礁などの海難事故を起こしやすい。しかしGPS(グローバル・ポジショニング・システム 全地球測位システムの略称)による情報で現在位置が確定でき、海図によって、安全に運行することが可能である。カーナビの原理といえば、同じくGPS情報を使って、ハードディスクに保存された地図情報を画面で表示している。
地図情報は最新版を使用しないと新たに開通して道路情報が表示されず、海の中や田圃の中を車が走っているような表示となる。画面に表示される地図は、縮尺によって拡大や縮小が、可能である。長距離の場合には縮尺倍率(例えば1:20000)を小さくし、広域を表し、目的地近くでは縮尺倍率(たとえば1:5000)を大きくする。目的地近郊では50m~100m位が画面に表示されると良い。
最近の携帯電話の機能にGPSを利用してカーナビと同様に位置情報を発信さえすれば目的地までの道路地図が示され、目的地へ誘導してくれる優れものがある。しかし、方向音痴の方は画面の東西南北が把握できないとせっかくの機能も使いこなせないようだ。林立したビルに囲まれた場所では受信機能が悪くなるが、縮小された地図を実際に見る風景と一致できないことで、混乱すると思われる。その原因は携帯電話のGPS機能の理解ではなく、縮尺された地図は二次元画像(平面)で、実際に目にする風景が三次元(立体)であるための、平面から立体に変換することが頭の中で出来ていないようである。何度か同じ場所へ行く場合でもそのたびに迷い、目的地に行き着かないこともあるようで、このことは直接縮尺と関係はないが、目標のとらえ方が固定されていないものを記憶していると聞いたことがある。
拡大も多くの考慮しなければならないことがあり、別稿に譲ることにしたい。(このシリーズ最終回です)