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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

スパイスの世界13セロリシード・パセリ

2013年06月12日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 【セロリシード】セロリは和名でオランダ三つ葉やせりにんじんという。オランダ三つ葉やせりにんじんと呼ぶ人は少なくなっている。原産地は南ヨーロッパ、スエーデンなどで、生産地はフランスやオランダである。セリ科の1年または2年草である。野菜としてのセロリは品種改良されているが、香辛料としてのセロリシードには原種に近い。

 我が国の食卓にもサラダや煮物等の料理としてだされるので、セロリの風味は多くの方が知っているが、香辛料のセロリはその種や粉末を用いる。応用範囲が広く、煮込み料理やサラダ、スープや様々なスープにも適している。苦みが少しあるが、特徴のある香りで、古くは利尿剤や催淫剤、駆風剤として利用された。セリと同様な風味が料理に清涼感を与え、食欲の増進になる。

 種子からとれる精油の主成分はリモネンとセリネンで、特有の青臭い芳香はセラノライドである。セロリは野菜ジュースに用いられるが、トマトと調和し、トマトのえぐみや癖をなくすようである。単体で用いられるよりは他の香辛料とませることで風味を柔らかにしている。

 【パセリ】和名はオランダせりである。せり科の2年草である。ヨーロッパが原産地で、西洋料理にはなくてはならない香辛料である。生や葉を乾燥し、フレーク状にしたものを料理のアクセントやスープ、サラダ、魚や肉料理などの調味料としても使われる。青味で、ほろ苦く、穏和な香りがする。応用範囲が広く廉価であるため、多用されている。肉料理などの飾りに生のパセリが添えてあるが、食後にこれを食べる人は少ないが、口臭を押さえる働きがあるため、食べた方がよい。野菜としては口当たりが悪く堅く感じる。口の悪い欧米人は、とうがたった女性のことをパセリのようだというそうである。主成分の精油はアビオールで、食欲増進、疲労回復、食中毒防止作用がある。
 茎を束ねて他のハーブとともに煮出しすることでシチューやポトフなどの香り付けにも用いられる。中国パセリは種類が異なり、コリアンダーのことである。