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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

システム思考

2014年04月02日 00時00分01秒 | 紹介

  システムは系、系統、組織、機構、装置、鉄道網やコンピュータなどにも使われる言葉である。組み立て式住宅もユニットシステムハウスといわれることもあり、哲学大系、天動説などの学問や思想などの体系、学説、主義、仮説にも使われる。組織的・体系的な方式、方法、組織的な制度・機構、順序、規律、天文学の方では、太陽系、世界や宇宙など。

 生物学の方では身体器官の系、例えば、神経系統、消化器官系統など名詞として使われる。システマティックは組織的な、体系的な、秩序だったという意味に使う形容詞である。

  幅広い使い方をしているので、朧気ながら意味が通じ、○○システムといえば現代風に聞こえるから何故か判ったような気になる。○○システムとの社名が付くとコンピュータを使った高度な分野を専門としているような錯覚を起こす。システム分析ともなるとコンピュータ業務を分析する意味に使われ、ますます迷宮入りである。

  システム的な思考や認識が従来の静的な原因結果論を重視し、状況判断を閉じた世界の中で、細分化して答えを見いだす思考方法を逆転させる、画期的な方法として登場してきた。

 現代のシステム論は、人間の感情や、感覚、行動が予測不可能な要素を持ち、問題が発生すると単純な閉じた世界では原因を一つに絞り、最適解を一つにしがちであるが、それでは解決しない場合が多くなってきた。原因が複数あり、適正解答はいくつもあるといった状況が生まれている。生まれているというのは若干誤用があるが、昔からそうで、複数回答があることを無視してきたことは否めないであろう。その解決策として、経営システムなど人が絡む世界についてはソフトアプローチの思考方法が重要視されている。

  システム思考とは課題や問題をシステムとして認識して処理する考え方である。現代も続いているデカルトの科学的な研究方法である現象を小部分に分けて原因を探る分析的な還元論が支配してきた。しかしアリストテレスが2000年前に全体は部分の総和以上であり、部分によって全体を説明しつくせないという全体論が見直されてきて、システム思考が展開してきたといえる。静的な分析的還元論と対比し、動的な問題解決の方法を示唆している。ブログでどこまで紹介すればよいか迷っているが、興味深い話があれば紹介していくつもりでいる。