時々カモメの単独飛行を見ることが出来ます。餌を取りに来ているのでしょうが河口から15キロも上流まで良く飛んできます。着水は羽を広げて見事です。
昨日東京でソメイヨシノが満開になったとの報道があった。上野のお山や千鳥ヶ淵公園は、残念ながら、強風と雨が混じる悪天候で、夜遅くまで酔客が集う情景ではなかったが、多くの花見客は残念そうな表情が顔に現れていた。
桜の開花は測定地点にある桜の木に開花した花が5輪以上咲くと開花宣言が気象庁から出されるようで、毎日数えて回る職員の姿が、何とも滑稽に映る。満開を迎えると後は散るだけなので観察もしないのであろう。気温の変動が大きいこの時期であるので、桜前線の統計も開花ばかりでなく何日間咲いたかなどデータが公表されると楽しみの範囲が拡がると思う。
勝手な要望であるが、桜の花吹雪は被写体として、好きなシャッターチャンスでもあるからで、風の強さと花吹雪の見頃などがあると興味をそそられる。発表されなくても近くの桜を観ていればよいのでいつもの戯言と思い、気に留めないで欲しい。
昔読んだ本の中で、ソメイヨシノは交配で子孫を残すのではなく、雌花だけと知った。
雄花がないため、アマゾネスのような、間違い、クローンのような女系家族である。したがって、様々な形や色が生まれないため、開花温度が一定している。つまり縦長の日本列島を西から東へと開花前線が走るわけである。
日陰でも、日向でも、山の裏側でも一斉に咲くのにも意味があり、一説には言葉のような情報を桜の木同士が受発信していて、開花日を決めているようである。葉や幹から出る揮発性の物質で、ホルモンの一種と考えられる。一斉に咲くのは受粉する期間が同じとする知恵であり、受粉はしないのであるが植物が持っている機能の一つと考えられる。
毛虫などを撃退するのも木が出す毒素が一種の発信源となり、毛虫の食害に合わない近隣の木が受信し、更に強い毒素を作り個体を守っているそうである。頭脳らしき物がない植物が持つ不思議な作用ではあるが、樹木を細胞にまで細分化しても頭脳らしき物はないが、目的が実在せずとも目的があるかのごとく行動するとする生物体の自律作用や有機体論(創発特性)などの学説を持つ生物学者もいる。この考え方が重要なのは、サイバネティックスや一般システム論への展開に繋がっていることである。