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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

後天的な影響(3回シリーズその1)

2014年04月19日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 動物や植物の遺伝子情報の解読が進んでいるが、兼ねてから不明なことがあった。教育関連の仕事を長い間努めてきたのであるが、よく分からないことの一つに、先天的な遺伝子情報と後天的な影響との関係である。教育は後天的な期待値の中で発展してきたのであるが、先天的な、つまり、生まれながらに持っている遺伝的能力を重要視してこなかった。

 とも思われるが、天才ピアニストや作曲家、名を残す画家、ナポレオンのような軍人、プラトンやソクラテスのような哲学者、アインシュタインのような科学者、ミケランジェロのような天才など、生きた時代はそれぞれ違うが、後世の人々の羅針盤とも言える多くの業績を残している。このことは後天的教育、例えば、学校教育を施すだけでは答えが出ない突出性と後世に残る業績である。

 喩え、後天的な教育がそのきっかけを作り、眠っていた能力を引き出し、開花させるという役割を果たしたことはあったであろうが、現代の教育者においても、完全に後天的な教育のお陰であり、先天的なことは一切ないとは断言できないことだと思う。自分にはどう考えても先天的な能力が、影響していると考える方が自然である。しかし、遺伝であれば、彼らの死後、家系がどのようになり、後世に歴史的な名を残す人物を排出したかは不明であるので何とも言えない。メディチ家の初代からの家系を見てもはっきりと証明がつかない。

  ここで、現在の後天的な学校教育を問題にするというわけではない。遺伝子情報が何時の段階で子供に伝わるかは、受精した段階、人間で言えば、一般的な結婚年齢からすると、卵子が受精可能な20代から40代の約30年間であろう。遺伝情報は親から子供に伝わるのであるから、40代を過ぎて学習した能力は次世代に遺伝しないと言うことであろうか。(次回へ続きます)