鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

ダウンの上着

2014年12月02日 00時00分01秒 | 紹介

 最近のダウンコートは薄手で、身体にフィットし、尚かつ、暖かい。数十年前に防寒用として購入したダウンのジャンパーをもっぱら外出用に着用していたが、軽くて暖かかった。しかし、米国のアニメキャラクターの「スノーマン」か、ミシュランタイヤの「タイヤマン(?)」のようで、決してかっこよいとはいえず、スマートとは言い難かった。しかし、どうであろうか、今のダウンジャケットは身体にフィットし、当方も気軽に着られる室内用防寒着である。

 値段は定かではないが、若者には人気の商品とのことである。そういえば、孫もジャンパーとして着ているではないか。知らないのは自宅に籠もる初老連だけとは、たまには外の風にも当たる機会を作る必要があろう。着やすく、軽く、保温性があるとなれば、人気の商品に上がるのは当然であろう。ダウンコートのかさばり、だるま状となる外観は決して見栄えは良いものではない。初老連も当時、大枚をはたいて買っては見たものの、通勤列車では蒸し風呂の中での我慢も限界であっただけではなく、横広くなった身体はもろに重ね着の誹りは免れず、何時しか、タンスの肥やしになってしまった。

 やはり、着るとずっしりと重たいが、背広に似合うコートといえばバーバリーかカシミヤと決まっていた。どちらも高額で、安月給取りには高嶺の花であった。でも月給が上がるに連れ、手が届くようになり、自分へのご褒美という理屈を付けて、購入した。高いコートを着ているという自己満足も、周りの誰もそのような事情は知らずに、通りすぎていく。あの当時今のようなダウンコートがあればまた違っていたかも知れない。今や過ぎ去った昔を苦々しく思うのである。

 ダウンといえば、綿の上布団から、ダウンの上布団になって久しいが、最近綿の掛け布団を掛けて寝たところ、身体を締め付けられるようで、まるで金縛りにあったようであった。悪い夢を見たせいか寝覚めが悪かった。飼育して食肉や、卵を食料とするほか、ファオアグラとして、肝臓を高級料理にされるガチョウであるが、ダウン衣料や寝具の羽毛にも用いられる。元々は親鳥が生まれた雛を寒さから守るための巣の材料に、自らの羽毛を嘴で抜き取り、ベッドを作ることがヒントであったのであろう。

 鳥から人間が学んだ事であるとの説に証拠となる物証はないが、ダウンコートを着ていると何故か北国で越冬する野鳥のことを考えてしまう。体温を温存でき、適度な通気性もあり、軽く、耐用年数も長いとくれば、人様のお役に立てることも広く捉えれば、共存かも知れない。自然の恵みではあっても、防寒用等に命を全うする生物の冥福を祈ると共に、その恩恵を享受したい。