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鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

冬の植物園

2014年12月15日 00時00分01秒 | 紹介

 雲が若干あったが、晴天であったため、開園時間に合うように自宅を出発した。土日の賑わいはなかったが、すでに数人が開園を待っていた。冬枯れで、落ち葉が待っていたが、まだ紅葉は楽しめたが、冬の植物園は見るところが少ない。しかしながら、落ち葉の重なった中には草木の種や冬眠する昆虫がいるのか、シロハラ、キジバト、シジュウカラ等の野鳥が、盛んに落ち葉を掻き分けていた。

 樹木は冬眠に入り、落葉樹は枯葉を落とす。しかし、樹木にとっては、受精した種を様々な方法で子孫を継いでいく。太古から続く活動であるが、野鳥や各種動物の行動を知り、遠方へ運ぼうとする。実となって野鳥のえさとなり、糞として排泄される。動物の体について移動する。風に吹かれて、遠くへ飛んでいく等樹木のどこにそのような知恵があるのであろうか、不思議でならない。

 樹木が冬眠するといったが、熊や爬虫類のような冬眠ではない。春の芽吹きのための活動を行っている。新芽が冬の寒さで凍るのを防ぐための防御を行う。春や夏の活動と比較するといかにも活動を停止しているように見えるだけである。おそらくホルモンの種類と出し方に違いがあり、冬場は防寒対策を行っているのであろう。

 植物園の冬場の仕事は、枯葉を集め、樹木の選定作業である。側溝に落ちた枯葉は大変な重労働である。松、真柏、杜松等の針葉樹は荒縄による雪つり、幹には菰が巻かれる。ボタンや低木には雪囲いが施工される。落下した樹木のさやや種は収集し、展示用に使うそうである。枯れ木や倒木の除去は重機を入れた作業となる。園内には各所に水場があるが、水道の凍結防止も大切な作業である。

 地味な作業ではあるが、整備された植物園はいつ行っても楽しむことができる。冬場にはそれなりの整備があり、植物も生き物であるから、四季を通じて手入れは欠かせないのであろう。神代植物園は深大寺と接しいて、各所に湧水が出るようで、水場の管理も大切な仕事である。樹木等の手入れは目立たないが、縁の下の力持ち的存在である。最近は、樹木に精通したボランティアが活躍している。