鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

一足早いサンタ

2014年12月23日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 自分が子供のころには、クリスマスはすでにイベントとして定着していたようであったが、いつごろから始まったのかは定かではない。住居の同じブロックにキリスト教の宣教師が住んでいて、地域の子供を集めた12月24日のはささやかなプレゼント交換会があった。宣教師はにわかサンタに変身し、シーツを身にまとい、付け髭をして、赤い帽子をかぶっていたと思う。当時であるから各自少額の小遣いで買った雑貨を包み、リボンをかけて用意した。

 一括してサンタが参加者に配り、当時あまり家庭では見られなかったデェズニーのアニメだったと記憶しているが、8㎜の上映を見て、賛美歌を歌った記憶がある。宣教師の奥様が、クッキーを焼いてくれて、頂戴したことを思い出す。ささやかではあったが、クリスマスの原型で、翌日の朝には両親からプレゼントをもらった。子供ながらに心躍るイベントであった。

  我が国では、クリスマスの宗教性は定着していないが、イベントだけは残り、プレゼントやフライドチキンを食べ、ケーキを食べることが行われている。プレゼントは24日の夜に、煙突から入り、吊るした靴下に入れてくれるものと信じていたが、煙突が家庭ではほとんどなくなっているので、サンタはどこから入るのであろうか、最近では豪華な電飾を飾る家庭が増えたし、玄関にはリースが飾られている。あまりにもきらびやかなのでサンタも敬遠するのではないかと邪推した。時代の流れを感じるが、少ない孫のおねだりには、年金生活者でも、孫の喜ぶ顔を見るだけで満足するものである。

 孫の方も小学校高学年になると、サンタの存在は親族であると察知していて、おとぎの世界は現実感に変わる。それとはなしに自分のほしいモノを言ってくる。今回はフルートであった。ピアノの練習は、幼稚園のころから続けていたので、発表会にはその成果を披露してくれた。音楽に親しむことは情操教育には良いようで、小学校にも、朝練があるらしく、フルートを習っていると聞いていた。ネットで注文したため、2日後には手元に届き、一足早いクリスマスプレゼントとなった。

 大人が使う大きさなので果たして吹くことができるか心配であったが、上手に吹いていた。値段は張ったが、大切に使うといっていたので、期待も含め、サンタ気分になることができた。世代の役目であり、その機会があることは嬉しくもあり、贈る方も良い気分になれる。