鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

忘年会

2014年12月05日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 年末となり、既にクリスマスの飾り付けが済み、クリスマスソングが流れる新宿であった。関東に住む大学の同窓生3人との飲み会は時期々には催している。忘年会の時期だから相乗りしているだけのことで、顔を見て変わりがないことを確認するが、特に一年を総ざらえするわけではない。年金生活者には家を出る理由が必要であることにも意味がある。まして、昼間からの酒宴は気持ちの上で、後ろめたさを感じる。

 午後3時から開いている居酒屋は新宿でもそう多くはない。ランチタイムが終わり、夜の部が始まる午後5時までは、夜に向けての準備に入るのか、従業員が入れ替わるのか分からないが、開店していてもお客の数が少なければ効率が悪いのも原因の一つであろう。

 我々が常用している店は、新宿駅西口の駅に近い雑居ビルの8階にある。既に多くのグループが利用し、盛り上がっている席もあったが、殆どは中高年の男性客である。隣には女性客2名が鍋を突っつきながら食事中であった。おそらく遅い昼食とも思えたが、昼食に鍋を食す発想は持ち合わせていなかったので、意外であった。メニューにあれば人それぞれなので、何も型に嵌める必要はないと思った。

 そういう我々も、午後3時からの酒宴であったので、世間の常識から見れば、後ろめたさを感じるし、特異なのかも知れない。店を出たのは既に午後8時を過ぎていて、サラリーマンの帰宅時間であり、電車は混んでいた。5時間の長丁場であったのに、何の話をしたのか良く思い出せない。二次会へ行くほど体力・気力はなくなり、一次会でお開きになった。

 今年は3人で、芭蕉の足跡を訪ねて回る旅行を6月に行った。併せて震災後の復旧状況を見て回った。2泊3日の旅であったが、晴天にも恵まれ、有意義な旅であった。福島から岩手の平泉までを走破した。来年は4月以降に山形から新潟方面への芭蕉足跡の旅を続けようとの合意が出来、旅行計画を作ることになった。新幹線で現地まで行き、後の行動はレンタカーを借りての気ままな旅の予定である。

 忘年会は年を忘れると書くが、新たな年を迎えるための禊ぎ(みそぎ)の意味が強いのであろう。良くない出来事は忘れることも必要で、いつまでも根に持たない古人の賢い生き方を伝えている。良かったことは来る年へ継続し、心機一転することにより、付け加えられた工夫や改善が物事に活力を与えることも確かなことである。