鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

カラタチ

2014年12月03日 00時00分01秒 | 挨拶

 カラタチはカラタチバナ(唐橘)であることをご存じであろうか、タチバナは、唐に対し、我が国固有の植物であるので別名ニホン・タチバナと呼んでいる。カラタチは唱歌にも歌われた「カラタチの花」や島倉千代子が歌った「カラタチ日記」で題名や歌詞だけをご存じの方も多いはずである。

 カラタチは柑橘類で、ミカン属ミカン科の鋭い棘を持ち、低木で、垣根の植栽として防犯目的のために植えられていたが、次第に垣根はブロック塀に代わり、現在では殆ど見ることが出来なくなった。「カラタチの花が咲いたよ、白い白い花だよ」と歌詞に書かれているので、花が白だと分かるが、昭和天皇が文化勲章のデザインとしてお決めになったことは有名な話である。勿論カラタチではなく、ニホン・タチバナであったのであろう。どちらも似た花が咲くので区別する意味はないが。清楚な花として文化勲章にはふさわしいと感じている。

 タチバナは、漢字で書くと橘で、川崎に県立の橘高校があり、校章は橘である。全国に橘の花をデザイン化した徽章も多くあると思われる。

 毎週我が家では午後9時から1時間で放映される音楽番組である「わがこころのうた」フォレスタというコーラスグループが出演し、女房と観ることにしている。この中で紹介され、歌われた北原白秋が作詞した「カラタチの花」である。カラタチがミカンの種類であることは知っていても見たことはない。

 ミカンは品種改良がされ、多くの種類が誕生している。伊豆や三ヶ日など車を使えばミカン畑を見ることは容易い。原種は既に台木ぐらいにしか使われずに、身が大きく、ジューシーで、糖度が高いミカンが好まれている。元々自生していた柑橘類の植物が、オレンジ・ネーブルとかけあわせ、基はどんなミカンであったのか庶民には分からなくなっている。

 ミカンの木を愛でることもほとんど無いが、想像できない品種が総てミカンであると荒っぽい区分することが果たして良いことなのか、果物として店の陳列棚にある柑橘類は、一年を通じて見かけることが出来る。反面、花咲く時期や実を収穫する時期を詩の中にも詠われたように、四季が分かることで、関連した多くのことを想像できると想うのだが。