新春らしく、タヒバリとセグロセキレイのコラボレーションです。
北国の長い冬は屋外での活動は限られる。降雪は日常活動に支障を来すばかりではなく、吹雪や豪雪が続くと、交通網が遮断されるばかりではなく、電線に着雪した雪の重みで、送電線が切断する場合もあり、停電状態が続く。屋根に積もれば、雪下ろしの重労働を余儀なくされる。道路は公共機関から定期的に除雪車が出て、除雪されるが、幹線道路以外は、自らが除雪を行わなければならない。
屋根に積もった雪の除去を行わないでいれば、雪の重みで、家屋が崩壊する。下ろしは、危険を伴う作業で、除雪中にバランスを崩し、転落の危険があり、転落して雪の中に閉じこめられて死亡する人も出る。除雪した道路にあっても雪の処分が間に合わない場合もある。通常、市街においては、雪を下水に流す排雪口が設けられているが、除雪が多いと機能を失う。
道路も片側が四節された雪の捨て場となり、1車線は使えずに、轍(わだち)が3本となり、車同士が対面するとどちらかが譲るが、このとき、轍を乗り越えるため、ハンドルを取られ、事故が起きやすい。早朝は、交通量が少なければ、交差点の機能は一変する。停止線、道路区分、路上の指示は全く見えず、白一色である。アイスバーンとなっている場所では、スタッドレスタイヤでも急には止まれない。吹雪くと前方も見えず、車間距離が分からなくなる。停車中の車は豪雪では雪に埋まってしまい、脱出も不可能となる。ドアが開かなくなり、乗車できたとしても、30cmも雪が積もっていれば、車は発進できない。特に、ワイパーは冬用のしっかりしたものでないとフロントガラスについた雪を掻き取ることができない。バッテリーも雪国使用に変えないとすぐにあがってしまう。
関東での自動車運転と全く違うことを念頭に置き、運転することであるが、経験を積まないと思わぬ事故を起こしたり、巻き込まれたりするので、どうか十分に注意されたい。
豪雪地帯の生活の一端を述べたが、雪の美しさばかりがいわれるが、積雪も一定量を超えると危険物へと豹変する。今回の寒波はすっぽりと日本海側に居座り、豪雪をもたらしている。安心できる生活環境の構築と、豪雪被害の未然防止は喫緊の課題である。