神代植物園で始めてであったヤマガラです。シジュウカラの仲間です。
成人の日を前にして、ちょうど日曜日であったが、早朝から小学生が集めて回る注連飾り、門松、輪飾り等の供出をお願いする声が聞こえた。連休に当たったためか、今日が、どんと焼きを行う日らしい。晴天に恵まれ、風もなかったので、神代植物園に行って、写真を撮った後、昼食と初詣を兼ねて深大寺へ行くことにした。
ガソリン価格が値下がりしているため、途中ガソリンを入れてから出発したが、バイパスの歩道には多くの人が行き来していて、町内会主催の餅つきがあるそうで、そのためか、近くの公園には人集りがしていた。正月の賑わいは今日で終わるような気配が漂っていた。なぜか分からないが、線香花火の燃え残りが最後にぱっと火花を発するように思えた。
世間はそう長々と正月を祝う気分ではないのかもしれない。成人の日が1月15日と決まっていて、長く続いてきたが、連休に結びつけることになって、今年は12日になるとのことである。15日正月といって、お屠蘇を飲み、小豆が湯を炊いてこの日に食べていた。小正月(女正月)といっていたと思う。正月の接待等で女性の活躍を労う(ねぎらう)日とされていたが、いつしかそれが遠い彼方へ行ってしまったようで、慣習からなくなっている。
神代植物園は、冬の風景と、春まだ遠しで、紅梅は堅い蕾をようやく開こうとしていたが、枯れ葉に敷き詰められた遊歩道は、霜柱を崩す音がしていた。しかし、何故か野鳥は元気よく飛び回っていて、思いがけぬ収穫もあった。四十雀の群れに参加したエナガとヤマガラである。それに上空には猛禽類、ギィーギィーと鳴くコゲラも混じっていた。
昼食は、植物園から出て、深大寺の参道にあるそば屋である。参道は初詣客で大変混雑していて、どこのそば屋も順番待ちの列で繁盛していた。この参道の出店には、達磨を形取った目の入らないだるまが売られている。本堂で初詣を済ませ、焼香の紫煙を身体に浴びた。身体の痛みや患っている場所に紫煙を浴びると治るといわれているので、御利益に預かろうとする善男善女に合流した。
お炊き上げの場所が設けられていて、お役目が終わった正月飾りで山になっていた。深大寺は禅宗の寺で、元三大師が開祖といわれている名刹である。湧水に恵まれていて、そばを供する店が多くある。初詣の賑わいは、言祝ぎによくあう。お迎えした年の始まりは、精神の清らかさをも表しているようで、今年一年が安泰で、健康に過ごせるようにと願い初詣を終えた。