大陸からの渡り鳥で、冬鳥です。ツグミは群れをなしていますが、元気に舞い飛んでいます。
全国展開している食品大手企業の異物混入事件の報道があった。以前にも製造過程で混入すると考えられるポリエチレンやビニールなどの小片が入り得ることは何度かあったが、どこにでもいるハエやゴキブリなどの生物の死骸などは工場内の密閉化で防ぐことができるが、製造工程に携わる従業員が行った餃子への化学物質の混入は防ぎようがない部類といえそうである。異臭がしたために大事には至らなかったようであるが、複雑化した販路など真相究明するまでは相当の日数を要した。
今回は人間の歯が抜け落ちて混入したとのことで、マスクをしての作業中に不注意で落としたものか、意識的に混入されたかは今後の調査に任される。考えにくい事件であり、どのような検出が必要であるかも再チェックしなければならない。非破壊検査や抜き取り検査、目視検査、磁気検査等行われているが、自動化によってもたらされる新たなリスクも考えられる。
従業員への信頼を失うことは経営者にとっては避けなければならない一線であるが、従業員教育の大切さは、その手段、時期、程度、回数等見直すべき事柄であろう。食品の製造に当たっては特に、衛生面ばかりでなく、市販される製品が、消費者の口にはいるわけであるので、消費期限、賞味期限、含有物質等、法に乗っ取って、適正に対応がとれているのか常時監視の目を光らせる必要がある。
最近はあまり聞かなくなったが、スーパーマーケットなどの販売店を利用する客が、故意に食料品へ縫い針等を差し込む事件があった。どのような反感があったのかは分からないが、不特定多数を対象とした卑劣な行為であり、決して許されることではない。
穿った見方かもしれないが、端から見ると食品流通業界の効率化で、組織が分断されているように見える。各部署の専門化による役割分担と、経営効率は当然であるが、末端では、アルバイトや、非正規の社員がほとんどで、マニュアル化は徹底しているが、どこか消費者の思いとはかけ離れてきている。
消費者がそっぽを向けば、企業側がいくら謝ってみても信頼関係が失われ、企業は倒産の憂き目にある。過去にその例はいくつもあり、平素からの信頼関係向上のために、企業ももっと努力を惜しまず、慎重にならなければならないであろう。