アオジはまるまると太っていて、落ち葉の下に隠れた餌をほじくり出して食べていました。アオジはホウジロ科です。
4.期待される大人像
年齢は何もしなくても毎年1歳が加算される。その連続性の中で、20歳に至るまでに大人と子供の明確な区分をすることは所詮無理なことであると思う。なぜならば、子供の時期に社会人として具備しなければならない事柄は余りにも多いからである。先天的に具備している子供はいないわけではなく、潜在的に持っている子供も多い。また、人物側面である勤勉性、意欲、体力、人柄、生活態度、センス、柔軟性などは生まれてからの先天的な要素と家庭環境が関係している。社会人・企業人としての能力的側面は後天的な経験や教育によって培うことが可能である。ロバート・カッツの分析による能力の区分があり、既に何度もこのブログでも取り上げたテクニカルスキル、ヒューマンスキル、コンセプチュアルスキルである。
テクニカルスキルは、業種によって異なるが、それぞれの分野(業界)における知識、技術、技能のことである。ヒューマンスキルは、業務に関する理解(モチベーション)、職務遂行能力、対人関係、コミュニケーション等で、コンセプチュアルスキルは、一口で言えば、問題解決能力のことである。その具体的アプローチとしては、問題の特定化、原因の究明、クレーム処理、創造力、調整力、折衝能力、長期的見地に立った計画力、洞察力等である。これら三つのスキル(能力)は、経験年数、役職等の地位、年齢、業種によってその割合は異なるが、社会人として、大人として具備していなければならない代表的な事柄であるといえる。(このシリーズ最終回です)