引き続き蓋ものと壺です。
「いさわおんせん」と読む。勝沼の先にある山梨県の有名な温泉地であり、ご存じの方も多いと思う。自宅から車で高速道路使って1時間一宮御坂で下りる。遠方と思っている方にとっては意外である。笛吹市にある。温泉病院も幾つかあり、リハビリを兼ねて温泉療法も盛んな場所である。昭和36年に温泉が湧出した比較的新しい温泉地である。
一時は派手な宣伝もあり、湧出量も多く、林立する温泉旅館は、土日を利用したグループ客や、家族で賑わっていた。今日は温泉病院へリハビリを行っていた方をご自宅まで送迎する運転ボランティアを行った。毎年6月から9月までの3ヶ月間を温泉病院で過ごし、治療を行っている。片道の送迎であるが、3ヶ月間の入院に必要な身の回り品は結構な量である。専用の車いすも車に積んでいる。
毎回、調布インターから首都高速を利用し、八王子インターから中央高速を使う。途中談合坂のサービスエリアで休憩を取る。秋の観光にはちょっと早いが、平日であっても大型バスでの観光客が大勢利用していた。笹子トンネルの工事が進んでいて、約5㎞が渋滞で混雑した。渋滞を抜けるのに約10分間を要した。高速を下りると果樹園が続く。既に、モモ、ブドウは収穫が終わり、梨園は最盛期のようであった。昼食は温泉病院近くの日本そば店を使っていたが、駐車場にはロープが張られ、閉店したようである。
仕方なく、手頃な店を見つけるために温泉街へ車を進めた。一方通行に入り込み、切れ目がない道路で、温泉街を1周したが、どこもシャッターが下りていて、人通りもなく、平日の温泉街の状況が分かった。比較的大きい旅館やホテルは営業しているようであったが、いかにも営業を止めたと思われる施設も散見された。そういえば、最近石和温泉の宣伝を耳にしない。以前の華やかさは何処かに飛んでいったようである。
旅館やホテルは、移動出来るわけではなく、様々な企画で集客に力を入れている。ツアーを企画する旅行会社も多いが、石和温泉はイベントとの組み合わせがはっきりしない。観光地としての見所がないようである。実際に利用したことがないので何ともいえないが、デェズニーランドのような遊園地がない。家族客を相手には出来ないので、温泉だけでは魅力に欠けるのかも知れない。
企業の福利厚生が盛んだった頃からすると、制度自体が崩壊して久しいが、首都圏から車で1時間の場所にある温泉地はこれからが行楽シーズンであるので、以前のような活性化を期待したい。