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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

窓ガラスの磨き方

2015年10月15日 00時00分01秒 | マニュアル

  窓ガラスをきれいに保つためには、定期的な清掃が欠かせない。透明ガラスの状態を見れば汚れているかどうかは分かるので、透明度が下がれば掃除を行う。ガラスは外面と内面があるので、どちらの汚れが激しいのか、一応判断するとよいが、片面だけを行うのではなく両面を同時に清掃するので、あまり深く考える必要はないが、外面については自然環境にさらされているので、風雨による水滴が蒸発した後に雨染みを作る。これは水滴に含まれる炭酸カルシウムの結晶であるので、ある程度強い力で落とす必要がある。海岸に面したところでは塩分の影響もある。水垢と呼ばれているので、固着した結晶を化学的に分解させる水垢除去剤を使用する。界面活性剤とも呼ばれていている。

 

 物理的には研磨剤を利用する。石粉(いしこ)と呼ばれている物で、クレンザーの石けん分が入っていない物と考えればよい。石けん分が入っていると石けん分を洗い流すのに多量の水が必要となり、室内では使用できない。バケツに水を張り、石粉を一握り入れて溶かす。溶かすといっても石粉が水に分散するだけで、しばらく置くと沈殿する。雑巾を使って、水分を軽く絞り、ガラス面を拭く。そのまま乾燥させるとガラス表面に石粉がついた状態になり、タオルに霧を吹き付け、ごくわずかに水分が残っている状態にしたタオルで拭き取る。この加減は難しいが、慣れると湿らす量が分かってくる。外面は石粉を使い、水垢を削り取る方法を使う。

 

 室内側のガラス面は、室内の空気に含まれた水分が室温の変化によってガラス面についたために曇ってくる。たばこの煙や、石油ストーブやガスストーブから排出される燃焼ガスも同時にガラス面に吸着する。室内の埃も水分と一緒になる。ほとんどこれらの吸着物は、水に溶けるため、外面のガラスのような薬剤を使わなくても水ぶきで十分である。水拭きした後は、乾燥しないうちにT字形をしたスクイージ(ガラスと接触する面はゴム)で水分をぬぐい取る。サッシに近いところは拭き取れなかった水滴が残るが、僅かに湿らしたタオルで拭き取ればよい。上面ガラスから作業を始め、下面で終わらす。

 

 たばこの脂(ヤニ)がとれにくい場合は、界面活性剤を用いるか、水で薄めた苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を使う。素手で行うと炎症を起こすので、ゴム手袋をして作業を行う。水はほとんどの物を溶かすか湿潤させるシンナー(溶剤)であるともいわれ、水を最大限利用されたい。界面活性剤や石粉、苛性ソーダを多用しなくても、定期的なガラス拭きを励行すれば透明度を保つことが出来る。少なくとも月に1度は行うことをお勧めしたい。