再び訪れたミサゴですが見回りかすぐに通過していきました。
コンプレッサーは空気を圧縮し、加圧した空気を動力として使う機械であり、小型から大型まで各種あるが、自分は塗料を吹き付けるスプレーガンやエアサンダー等の工具に利用している。加圧してあるので、自転車や自動車の加圧空気の補充用にも利用できる。電気器具の埃の除去にも時々使うが、そのためにだけで始動することはない。しかし、3ヶ月に一度ぐらいは始動点検を行っておかないと、いざというときに故障では仕事に使えない。
古い機種であるが、ガソリンエンジンで、配電設備がない屋外でも利用でき、自重が重いため、簡単には移動できない。塗料の吹き付けは、ご近所に迷惑がかかるので、行わないが、それでも放置していれば、動かなくなる。始動点検は、動力を使う前に、手動で、ベルト式のプーリーを回してみる。このとき空気の吸い込みがあり、さび付いていないことを確認する。タンクに残っている空気を放出して、排出用のコックを閉じてから始動する。無鉛ガソリンを規定量燃料タンクに入れる。燃料コックを開く。スロットルを中ぐらいの位置に動かして、夏場や始動後はチョークレバーを中の位置に閉め、冬場ではチョークを閉める。チョークを閉めることによってガソリン蒸気が濃くなる。
ガソリンエンジン2気筒のリコイル方式で、始動ノブを人力で引いて始動する。運転が開始し、しばらく暖気運転をした後、チョークを徐々に開き、安定した動きとなるようにスロットルレバーで調整する。タンク内の圧縮空気が加圧され、5気圧ぐらいになると自動的に加圧を止めるアンローダーが機能する。圧縮空気は空気圧調整器(エアトランスホーマー)を経由して、吐出される。空気タンク内の気圧が下がれば、自動的に加圧が始まる。空気圧調整器は、一定気圧の圧縮空気を得るように調圧出来る装置で、空気中に含まれる水分を除去できる。空気中に水分があると塗料は油であるため、水と混合すると乳化(エマルション)されることになり白濁する。
エンジンが始動しない場合には、いくつか点検する必要があり、分解掃除をする必要があるかもしれない。多くはキャブレターからの混合機が薄い場合や濃すぎる場合があり、チョークの操作で調整できるが、点火(スパーク)プラグがリコイルで電流が流れない場合や、混合気で濡れてしまっている場合が考えられる。プラグを点検し、電極のカーボンを取り除くとともに隙間を0.6~0.8mmに調整する。プラグの締め付けは、プラグのガスケット部分がシリンダー・ヘッドに当たってから1/2~3/4回転締め付ける。
機種によって若干取り扱いが異なるため、付属の取扱説明書を熟読して作業されると良い。