鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

2014年04月08日 00時00分01秒 | 緑陰随想

  春夏秋冬の春は一年中で最も気候がよいとされ、雪や氷の寒い冬から一気に気温が上がり、身体にとって適温が続くからであろうか、固く閉ざしていた蕾がふくらみ、満開となる梅、桃、桜、草木が芽を出し、小鳥のさえずり、三月、四月、五月の3ヶ月間は変化が大きい月である。

  春と名が付く言葉である春一番、春霞、春風、春雨、春つげ魚、春休み、春場所、春眠、春雷等多くの言葉がある。弥生三月、卯月四月、皐月五月と季語も多い。早春、春寒、浅春、春光は三月に、陽春、春暖、軽暖、麗春、仲春、桜花爛漫は四月に、新緑、薫風、初夏、暮春、老春、晩春、惜春は5月に使う季語である。

  春を愛でる気持ちは誰しも持っているが天候との関係も深い、一方、気温の変動も大きく、天候不順な日も多い。既に桜前線は東北に入ったようで、五月には津軽海峡を渡って北海道に到達する。

  桜餅は人口香料が使われていて一年中店頭に並ぶが、生の桜の香りも良いが、自分にはチンチョウゲの甘い匂いや、春ラン、ロウバイの匂いが好きである。この匂いを嗅ぐと春になったという季節感を感じる。匂いは言葉で表現することが難しい。誰かに伝えようとすると例えばチンチョウゲの匂いをどのように伝えるのか。 チンチョウゲの匂いを知っている方にはチンチョウゲといえばよいが、チンチョウゲを知らない人には伝えようがない。育った環境で春をイメージする匂いも異なるのであろう。ワインのソムリエという方がワインの香りを地中海の土の匂いと表現していたが、多分、多くの日本人には判らないであろう。

  匂いの記憶は匂いが再現されれば何の匂いかが思い出せる。匂いの記憶は個人的なもので、香も道の世界があるように、奥が深い。匂いを司る鼻の嗅覚は短時間しか反応しないようで、持続性がないようである。病院や診療所の消毒液にはクレゾール石けん液を使うため、石炭酸臭がする。病院へ入ったときにはこの匂いが鼻につくが、暫くすると気にならなくなる。洗面所でも同様である。最近は水洗式のトイレが殆どで、あまり臭気を感じないが、くみ取り式のトイレでは強烈な匂いを感じる。しかし直ぐになれて臭わなくなる。

  春は気温の変動が大きいことで、体温の調整が難しい。この変動に付いていけなくなり、風邪を引きやすくなる。仕事の変わり目や、入学、入社、退職など取り巻く環境の変化もあり、精神的に不安定になりやすい。花見で新人の歓迎会が催され、飲む機会が少なくなったとはいえ、深酒で酩酊しないよう、気を付けたいものである。


新年度始まる(2回シリーズその2)

2014年04月07日 00時00分01秒 | 紹介

 挨拶回りは上司や同僚が同伴してくれるのでさほど迷うことはないが、縦割り組織がある以上、挨拶はまず所属する部署から始め、次ぎに関係する部署へ回る。辞令を携えていくが、上司に当たる人には辞令を差し出し、上司から再度戻して貰う行為を行っていた。

 辞令は組織と個人との関係だけではなく、組織に所属する者全員へのアピールである。

 この一枚の辞令書に役職等級が書かれており、組織における地位や役割を保証し、場合によっては賃金額までも記載されている。最近の挨拶回りはどうなったか判らないが、組織の業務は稟議書で行うのであるから、この挨拶回りは大変重要であり、相手に失礼になるようなことは慎む必要があり、丁重に行うべきものと思っている。役職にかかわらず、新任者が失敗に陥る原因の多くは人間関係であり、その第一歩が挨拶回りといえる。

 組織が自己の持つ能力を買って貰ったことを強く意識しすぎると相手には傲慢と映る。

 第一印象は大事で、慇懃無礼とされては能力を発揮する場を失うことに繋がる。初めての挨拶で、如何に組織人として協調性があるかがまず、評価されていると思うことであろう。この緊張関係が役立つ多くの経験をしたので、組織人であった当時のことを今でも新鮮に思い出す。(このシリーズ最終回です)


新年度始まる(2回シリーズその1)

2014年04月06日 00時00分01秒 | 紹介

  会計年度である新年度が始まった。企業人や公務員の人事異動、学校教育の新学期、消費税増税の開始等、年度単位で新旧更新するわけであるが、これに伴う気分も一新する。

 退職した身であっては、多くの変化があるわけではなく、孫達の学年が変わるぐらいで、生活環境が激変するわけではない。

 変わったことと言えば、今年度は、かわさき市民アカデミーの受講を始めることにした。

 既に手続きは終わっていて、開講日を待つだけである。「地域社会に貢献している川崎の会社と人々」というコースで、7月中旬までに10回の講座があり、その半数は、現地集合する会社見学である。何れその印象等お伝えするつもりでいるが、NPO法人が企画し、受講生の募集、講師の手配、会場の調整等全ての運営を行っている。参加を希望する方も多く、反面、定員に満たないコースもあるようで、再募集を行っている。ホームページを持っていて、応募等はこのサイトで出来る。ご興味のある方は今からでは後期の応募となるが、アクセスされると良い。

かわさき市民アカデミー http://npoacademy.jp/

 4月1日は多くの組織で辞令交付が行われる。通常は所在地で行われるが、新任者は本部や本社で行われることもある。組織の長の代理で管理職から辞令交付が行われ、読み上げと共に拝礼をして受け取る。1週間程度の赴任期間が設定されているが、正式にはこの期間に引き継ぎを行うが、移動を伴う場合には、退職者を含め、前任者との接触が不可能になる場合もあり、その場合は後日に行うことになる。異動者においては組織のトップは仕方ないにしても、異動先で辞令を交付されることもあり、辞令一枚のために気を使う。

 関係機関への挨拶回りや引越に伴う手続きなど、異動がない場合もとにかく忙しい日々を送ることが多い。(次回へ続きます)


桜の開花前線

2014年04月05日 00時00分01秒 | 紹介

  昨日東京でソメイヨシノが満開になったとの報道があった。上野のお山や千鳥ヶ淵公園は、残念ながら、強風と雨が混じる悪天候で、夜遅くまで酔客が集う情景ではなかったが、多くの花見客は残念そうな表情が顔に現れていた。

  桜の開花は測定地点にある桜の木に開花した花が5輪以上咲くと開花宣言が気象庁から出されるようで、毎日数えて回る職員の姿が、何とも滑稽に映る。満開を迎えると後は散るだけなので観察もしないのであろう。気温の変動が大きいこの時期であるので、桜前線の統計も開花ばかりでなく何日間咲いたかなどデータが公表されると楽しみの範囲が拡がると思う。

  勝手な要望であるが、桜の花吹雪は被写体として、好きなシャッターチャンスでもあるからで、風の強さと花吹雪の見頃などがあると興味をそそられる。発表されなくても近くの桜を観ていればよいのでいつもの戯言と思い、気に留めないで欲しい。

  昔読んだ本の中で、ソメイヨシノは交配で子孫を残すのではなく、雌花だけと知った。

 雄花がないため、アマゾネスのような、間違い、クローンのような女系家族である。したがって、様々な形や色が生まれないため、開花温度が一定している。つまり縦長の日本列島を西から東へと開花前線が走るわけである。

  日陰でも、日向でも、山の裏側でも一斉に咲くのにも意味があり、一説には言葉のような情報を桜の木同士が受発信していて、開花日を決めているようである。葉や幹から出る揮発性の物質で、ホルモンの一種と考えられる。一斉に咲くのは受粉する期間が同じとする知恵であり、受粉はしないのであるが植物が持っている機能の一つと考えられる。

  毛虫などを撃退するのも木が出す毒素が一種の発信源となり、毛虫の食害に合わない近隣の木が受信し、更に強い毒素を作り個体を守っているそうである。頭脳らしき物がない植物が持つ不思議な作用ではあるが、樹木を細胞にまで細分化しても頭脳らしき物はないが、目的が実在せずとも目的があるかのごとく行動するとする生物体の自律作用や有機体論(創発特性)などの学説を持つ生物学者もいる。この考え方が重要なのは、サイバネティックスや一般システム論への展開に繋がっていることである。


駆け込み需要

2014年04月04日 00時00分01秒 | 紹介

 消費税率の変更が予定されている。現在の5%から3%揚げて8%にする施策である。この3%の使途は福祉政策に当てると言うことである。この福祉予算とは基礎年金・老人医療・介護に使われる。

 25年度予算では、4%を国の消費税とし、1%が地方消費税併せて5%である。26年4月以降は国が6.3%、地方が1.7%で配分し8%となる。さらに、27年10月以降は国が7.8%、地方が2.2%併せて10%となる。金額としては平成25年度の予算で観ると消費税全体を100とすると国分が56.4%(7.5兆円)、地方分が、43.6%(5.8兆円)である。国税である消費課税の内訳は、関税等を除くと国税に占める割合は37.8%で、消費税は資産の譲渡等で22.7%、生活に密接にかかわる個別間接税は15.1%である。その内訳は、酒税2.9%、たばこ税2.4%、揮発油税6.1%、自動車重量税1.4%、航空機燃料税0.1%、電源開発促進税0.7%、石油石炭税1.4%である。

  目を諸外国の付加価値税(消費税と同じ)に向けてみると、我が国とカナダが5%で低い税率であり、オーストラリアと韓国が10%、ニュージーランド15%、中国17%、ドイツ19%、フランス19.6%、イギリス20%、イタリア21%、スエーデンとデンマークが25%である。我が国が低いとはいえ、不動産税や所得税などと総額で対比しないと判らない面があるが、国民の幸福度という指標をブータン国王夫妻が来日して脚光を浴びた記憶も新しい。生活インフラ、国防、教育、医療等の総合評価として消費税等国民負担の良し悪しがいえるのである。脱税の面から、取りやすい所から税金は取ると言われているが、消費にまつわる負担は、多くの国民が納得している課税方式である。使途が明確となれば同意せざるを得ない。

  さて、駆け込み需要が発生していて、住宅販売やデパートの売り上げ等好調な状況であり、少しでも家計にプラスとなればと考えての行動だと思うが、買い置きが消費のサイクルを変えるまでには行かないにしても、あまりえげつない買いあさりは慎もうと自らに言い聞かせているが、この反動のために、消費が落ち込むことにデパート等は割引券を発行するなど、消費動向に気を休めることが出来ないようである。建設ラッシュで、従事する作業者が不足し、外国人労働者を移入する話も浮上している。しばらくは消費税が派生する問題に目が離せない。


制御

2014年04月03日 00時00分01秒 | 紹介

 暴れ馬を押さえつけて引き回すことが出来れば、乗馬もおもしろいのであろう。馬をコントロールするといった方が判りやすい。コントロールの意味は制御である。対象物を想定した状態にするための工夫や操作を行うことで、車で言えばブレーキを効かし制動することが制御である。

  自分が乗っている車は、普段、アクセルを操作してスピードを制御しているが、これは足で行っても手動制御である。スピードを自動で調整することも出来る自動制御装置も付加されていて、長距離のドライブではたまに利用することもある。つまり、人が行う制御を機械や装置に行わせる制御が自動制御である。

  最近ではセンサーを沢山取り付けて自動的にハンドルを操作し、場合によっては停車する自動ブレーキも実用化されつつある。自動とは人が動かさないで、機械や装置が行うということで、始めに人が命令を行うが、後は機械や装置が自動的に行う。

  自動制御はフィードバック制御とシーケンス制御に大別される。フィードバックとは、電気工学では、出力側のエネルギーの一部を入力側へ変換する操作で、自動制御の場合には、対象とする制御量(入力した目標値)を決めると、結果(出力)に含まれる情報が・原因(入力した目標値)に戻され、両者と比較して、両者を一致させるように行う修正動作のことをいっている。この制御は、閉回路である。流体の温度管理などを扱うプロセス工業等で利用されている。

  一般的には消費者が使う製品の評価を生産者へ情報として伝えることにも使われる。

  シーケンス回路でご存じの方も多いが、シーケンシャル(連続性)な制御で、事前に決められた順序に従い、連続的に制御を繰り返し、最終目標へ到達するような制御である。

 自動化した部品工場、組み立て作業、溶接、塗装作業などのシーケンス制御が活用されている。自動販売機でもお金を入れると製品が取り出せ、お金が戻る仕組みはシーケンス制御である。

  工作機械を作る機械をマザーマシンというが、この工場では自動制御で工作機が作られているため、夜間も人手が必要ではないし、照明用の電灯も消えた工場で無口で、黙々と働く機械は異常な雰囲気を醸し出す。制御技術が働き手の雇用を奪っている現実をどのように考えるのであろうか?


システム思考

2014年04月02日 00時00分01秒 | 紹介

  システムは系、系統、組織、機構、装置、鉄道網やコンピュータなどにも使われる言葉である。組み立て式住宅もユニットシステムハウスといわれることもあり、哲学大系、天動説などの学問や思想などの体系、学説、主義、仮説にも使われる。組織的・体系的な方式、方法、組織的な制度・機構、順序、規律、天文学の方では、太陽系、世界や宇宙など。

 生物学の方では身体器官の系、例えば、神経系統、消化器官系統など名詞として使われる。システマティックは組織的な、体系的な、秩序だったという意味に使う形容詞である。

  幅広い使い方をしているので、朧気ながら意味が通じ、○○システムといえば現代風に聞こえるから何故か判ったような気になる。○○システムとの社名が付くとコンピュータを使った高度な分野を専門としているような錯覚を起こす。システム分析ともなるとコンピュータ業務を分析する意味に使われ、ますます迷宮入りである。

  システム的な思考や認識が従来の静的な原因結果論を重視し、状況判断を閉じた世界の中で、細分化して答えを見いだす思考方法を逆転させる、画期的な方法として登場してきた。

 現代のシステム論は、人間の感情や、感覚、行動が予測不可能な要素を持ち、問題が発生すると単純な閉じた世界では原因を一つに絞り、最適解を一つにしがちであるが、それでは解決しない場合が多くなってきた。原因が複数あり、適正解答はいくつもあるといった状況が生まれている。生まれているというのは若干誤用があるが、昔からそうで、複数回答があることを無視してきたことは否めないであろう。その解決策として、経営システムなど人が絡む世界についてはソフトアプローチの思考方法が重要視されている。

  システム思考とは課題や問題をシステムとして認識して処理する考え方である。現代も続いているデカルトの科学的な研究方法である現象を小部分に分けて原因を探る分析的な還元論が支配してきた。しかしアリストテレスが2000年前に全体は部分の総和以上であり、部分によって全体を説明しつくせないという全体論が見直されてきて、システム思考が展開してきたといえる。静的な分析的還元論と対比し、動的な問題解決の方法を示唆している。ブログでどこまで紹介すればよいか迷っているが、興味深い話があれば紹介していくつもりでいる。


分析法 SWOT分析(3回シリーズその3)

2014年04月01日 00時00分01秒 | 紹介

  例えばある国の組織が交錯していて(学校教育と、技術教育が共存している場合など)主体性がないために、方向性を決めがたいた。このような場合の組織戦略を決めるときにクロスSWOTを用いると何から手を付けるべきかが明らかになる。

機会・日本の技術協力が利用できる

  ・海外からの大手企業の進出

  ・地元企業の高齢化と人手不足

 脅威・何年も上部団体が無感心

  ・海外からの移民の増加

  ・指導者の賃金が低く、時間外はアルバイトで生活の足しにしている

  ・技術系の応募者が少ない

  ・就職先が限られている

 強さ・海外研修者が増大している

  ・設備機器が最新の物が導入されている

  ・地場産業の育成

 弱さ・職員の時間観念が乏しく、出勤状態が悪い

  ・職員の報告書等の作成能力が問題

  ・安定した電源確保が難しい等のインフラ整備が完全ではない

  ・ランニングコストの予算が削られる

  上記のような要因を挙げてからクロス分析を行う。

 機会と強さは戦略上のキーポイントであり、改善の余地は高く、課題解決の柱となるから、慎重に吟味をする必要があり、それぞれの要因から引き出されることとして、就職率を高める絶好の機会であり、最新機械の稼働を高め、地元企業が欲しい人材の育成を肩代わりできる。

  脅威と弱さのクロスについては専守防衛で様子見であるから、弱さを克服するような戦略を持ち、予算の執行などの適正化を上部団体にお願いするが、もっと上部団体とのパイプを太くするように努め、人事交流等の繋がりを深め、問題として浮上した要因について現状の改善を理解して貰う。

 一例に過ぎないが、このようにクロスすることによって課題解決の優先順位も決めやすい。場合によっては時間軸で観ることも大切で、更には担当者を割り当て、詳細な計画を策定し、実行可能性調査(フィジビリティ調査)を行うことによって戦略が明確になる。

(このシリーズ最終回です)