gooブログはじめました!

日本人の知的能力を増進するための提案をするブログです。

東と西

2018-06-14 04:44:01 | 文化


>平成が終わる。>アジア全体が発展し世界的に力をつけつつある今、西洋文化の吸収による借り物ではない我々アジアの文化と思想を見直し、意識的に実装していくときが来ている。

アジア全体が、実学 (技術) の世界で力をつけていますね。虚学 (哲学) の世界では、どうですかね。虚学は、わたくしの造語です。いずれにしても、文化・思想の見直しは必要ですね。

>そのためには、日本で言えば明治期の西洋思想の流入とその後の流れをきちんと捉えると共に、東洋思想について理解を深める必要がある。

まったく同感です。
西洋人には、考えがある。すべての考えは、文章になる。文章にならないものは、考えではない。彼らの対話には、文法と理解が欠かせない。
日本人には、考えがない。片言隻句をとらえて、忖度 (推察) をめぐらす。これは、話者の考えの内容とは関係がない。だから、理解とは無関係である。題材は、相手の声でなくても、水の音でも虫の声でもよい。
日本人は、わが国に流入する西洋思想の内容を忖度で受け止めた。だから、独りよがりは避けられない。弁証法・対話術もなく、問答無用の世界に住んでいる。だから、わが国においては、西洋流の思想の発展もない。

>例えば「古池や蛙飛びこむ水の音」は西洋人からしたらは?という話でしかないが、我々はその部分に美をかいまみる。

忖度 (推察) は、非言語による精神活動であるはずだが、わが国ではあたかも言語活動のように受け取られている。非言語の活動は、音楽・絵画・彫刻などの芸術作品の鑑賞のようなものである。

>このような美意識だけではなく、社会のあり方そのものが西洋とは本来的に異なることを意識してほしい。

そうですね。わが国は、西洋とは、根本的に異なりますね。おかげさまで、わが国の製品は世界中の人たちに広く受け入れられていますね。

>参考までにウィキペディアの東洋哲学のページから日本哲学の部分を引用する。>日本哲学は伝統的には中華系に属する。

日本は、漢字圏に属していますね。西洋には、漢字圏がない。

>日本では大陸渡来の仏教・儒教と、日本古来の神道などの宗教思想が混在してきた。

わが国は仏教国といわれているが、仏教の世界観 (前世・現世・来世) は日本人には通じませんね。日本語脳裏における三世界の内容の展開はありません。日本語文法には時制 (tense) というものがないので、世界観 (world view) がない。おかげで、日本人には輪廻の苦しみもない。

>これは中華世界の周辺(朝鮮、ベトナム)の哲学に共通した特徴である。

中国文化の影響は強かった。

>奈良時代には律令制下で陰陽道が発達を遂げた。>その後、平安時代の天台宗・真言宗、鎌倉時代の浄土宗・日蓮宗・臨済宗・曹洞宗など、仏教の各宗派で独自に教義を追究した。

以心伝心とは、禅家で言語や文字では表されぬ法を師から弟子の心に伝えること。心から心に伝えること。非言語の精神活動に重きを置いていますね。

>室町時代には、仏教思想を日本独自に発展させた茶の湯や能楽など、個別の芸能を究める動きが起こった。

仏教を忖度して、芸術 (非言語) を起こしたのですね。

>江戸時代になると、国学や儒学など、体系的な哲学思想が発達した。

日本人は理解の代わりに忖度を使うので、体系的な思想は得られないでしょうね。

>明治時代に、西周によって「哲学」という語が作られ、西洋哲学を輸入したり、近代以前の日本哲学と融合させて独自の思想を構築する哲学者が誕生していった。

全ての考えは、文章になる。文章にならないものは、考えではない。これは、西洋式の考え方ですね。
わが国においては、片言隻句をとらえて、忖度 (推察) を働かせている。言語を言語としてとらえていない。だから、忖度の題材というものは、鐘の音、蛙の声でもよい。このように、西洋文化 (理解) と日本文化 (忖度) は、水と油のような関係にある。
忖度は、聞き手の勝手な解釈である。相手・カエルの内容は、考えには関係がない。だから、日本人の発言は歌詠みのようなものになり、独りよがりは避けられない。議論できない。弁証法・対話術は通用しない。

>ここにあるように日本哲学も大陸渡来の思想をベースにしながら発展している。>そして東洋思想は荘子、世阿弥など遊学や芸能の世界に色濃い。

わが国は、漢字文化圏の中にありますね。大陸の人たちも歌詠みはできるのかな。 ‘東は東、西は西’ でしょうね。

>次の時代をつくる。>今まさに我々は自分たちのアイデンティティに自覚的になるべきときに来ているのだ。

日本と西洋では、その根本が違っていますね。国際社会では、相互に相手の文化を尊重することが必要でしょうね。


.