何気なく習慣になっている朝のドラマを見ようとスイッチを入れると
今日からは新しいドラマに変わっていた
主人公は 私より少し年上の女学生
何だか見ていてすっきりしない複雑な気持ちになってきた
今ではあの時代を知っている 昭和一桁生まれも少ない
セーラー服など着ていないし 暑くても長袖 男は皆丸刈り
昭和20年8月 人々はあんなに明るくなかった
昭和20年 樺太豊原高等女学校一年生(今の中学一年)
勉強したのは雪のある四月だけ
空腹を抱えながら 防空壕掘りと 原野を開墾しての畑作りの毎日だった
天皇陛下の玉音放送は 雑音だらけで意味がわからなかった
敗戦を知った後は 不安と 恐怖心でいっぱいだった
旧豊原高等女学校の校舎