時々通る道道の拡張工事がはじまってから10年近く経つ
一年間に100mそこそこの工事が続けられていたが
最後まで立ち退きを拒否していた家が一軒ポツリと残っていた
一人暮らしのご婦人とか お会いしたことはなかったが 偶に行く美容院で噂だけはきいていた
今年の春 通りかかると 同意したらしく 家を壊し始めていた
ひと月くらい後に美容院へ行った時 立ち退き後間もなく亡くなったことをきく
重い病気だったらしい
ご近所とのつき合いもなく孤立していたらしいが
寂しい最後を思い やるせない気持ちになった
今日久しぶりにそこを歩くと
ブルトーザーのキャタビラの跡の傍に オダマキの花がひっそり咲いていた
彼女を想い 心で祈って通り過ぎた
昨年までの我が家の西洋オダマキ
「シニアのときめき」さまから拝借のフレームをアレンジしました