昨日様子を見に来た長女
腕をまくった時に肘に傷テープが貼ってあった
薪ストーブにウッカリ触って火傷したとのこと
気をつけなければ・・・と話すうちに
子供の頃のやけどを思い出す
約80年前のことである
その頃は釧路市の郊外に住んでいた
知り合いの小母さんの家へ姉と二人で遊びに行った
今頃の季節だったと思う
小母さんの家は子供はいないが ネコを飼っていた
ネコにやろうと小魚の骨をストーブの上で焼き
取ろうとした時に鉄瓶の口に洋服が引っかかり
右足 ふくらはぎから足首まで熱いお湯を浴びてしまう
熱くて痛くて泣き叫んだ!
小母さんは大慌て 近所に助けを求めたらしい
知らないおじさんが急いできて はさみで毛糸の靴下を切りそっと脱がせてくれた
指図してジャガイモを卸し水ぶくれがボコボコできた足にのせた
不思議なことに痛みは消えたが温まると又痛くなる
何人かがジャガイモを沢山卸し 何度も取り替えてくれた
冷たいのをのせると痛みは消える
少し落ち着いてから 背負われて家に戻った
母は驚いたが
同じようにジャガイモを卸しては貼ってくれた
しばらくは歩けなかったが徐々に良くなっていった
痕は残り茶色の変な色をしていたが引きつりにはなららかった
大人になりいつしか痕は薄くなり消え今は全くわからなくない
あの時慌てて靴下を脱いだら皮膚が剥げてケロイドになっただろう
小父さんがはさみで靴下を切ってくれた適切な処置のおかげ
ジャガイモは冷やす役目をしてくれたのだと思う
子供の頃は火傷の痕を持つ子供が多かったが皆 民間治療で治していた
今なら救急車で病院へ行っただろうが 病院へはめったに行く時代ではなかった
夫にも娘にもはじめて話したことである
昔の石炭ストーブ(Wordクリップアートから)
煮炊きもし 後に銅の湯沸しをつけたりしていた
今日はホワイトディー
Kさんからお返しをいただいたが
もうお腹の中 有難うございました
美味しかったです