繰り返し、繰り返し、週末に暇を見つけては気ままに上蒜山に登っている。
まだ積雪量が少ないので、快適なスノーシュートレッキングが愉しめるような雪の状態ではない。
それでも自然に僕の足は山に向かう。
コロナ禍でここ3年間ほど遠出は控えていた。
信州や飛騨、越中、越後の山々にも、と強く願うけど、この状況下で遠出しても晴れ晴れと気持ちよく山に登れないような気がしてしまう。コソコソと他人の目を盗んでするような気まずさがついつい先に立つ。
かつては蒜山三座よりも伯耆大山の険しさに魅せられて、大山に向かうことが多かったけど、蒜山に四季を通じて何度も登り続けるうちにこの山にすっかり魅せられてしまった。
特に積雪期は登山者が少ないので、静かな山を独り占めして心ゆくまで愉しめる。
この素晴らしい蒜山の山が深田久弥さんに日本百名山の一つとして選んでもらえなかったことが幸いした。
今のようにいつまでも静かな山であってほしいと願うばかりだ。