バスは山北の駅に寄り、大野山登山口を通って、谷峨の駅にもより、河内川沿いの細い道路を辿って行く。神縄で玄倉の方に曲がって、丹沢湖ビジターセンターに寄った。
もちろん誰も乗らず、また神縄に戻って今度は丹沢湖を渡り、中川を通り、大滝橋バス停に。中川では、ぶなの湯の看板が見えた。またところどころにキャンプ場がある。大滝橋にも大滝キャンプ場があって、車が止まっていた。バス停の横の方には畦が丸への道標があった。林道になっている。
大滝川沿いをあるくとゲートがあった。
ゲートの横を通る。砂利道を歩いていると黒い蝶が飛んでいた。ギフチョウ?時期が違いすぎる。皆が進んでいるのに私は蝶々がとまるのを待って撮影。
ミスジアゲハだった。
少し先の道路わきにはカンアオイもあって、虫食いになっていたが、この辺にはギフチョウ出るのかしら?それともミスジアゲハも卵を産み付けるのかしら?
道路沿いには、ハコネウツギの花。やや終わりかけ。
横の川は細い沢になって行く。道端の黄色の花はジバシリ?
今度は清楚な白いウツギの花。バイカウツギかな?
広葉樹林が続き、新緑がきれい。
ところどころ沢が見える 沢を渡る橋
道路沿いの紫のキランソウ。
この道は東海自然歩道だが、いよいよ登山道らしくなってくると結構急なところもある。
ヤマクワガタソウ カタバミ
マスキ嵐沢道標 鎖のある登山道 道標
ヤマツツジが一本咲いていた。
鎖が張ってある所もあった。やっとひと上りすると、ベンチのある休憩所があった。
若者が1人休んでいたので、シロヤシオの花のことを聞いたら、少しは咲いているとのこと。良かった。頑張ろう。少ししたら一軒家避難小屋があった。トイレも水場もない。横に沢はあるが。
鎖のある場所 ニリンソウ 鬼石沢 一軒家避難小屋
友人の一人が珍しい花を見つけてくれた。オニクらしい。ちょっと終わりかけだが。
途中の苔むした倒木の上に大きなベージュ色のキノコも友人が見つけてくれた。20~30センチもありそう。
やっとミツバツツジが見られた。
階段が続く。だんだん笹が出てきた。
木の根元にキノコとスミレが。
大きな倒木のところで小休止。リーダーがティッシュか何かなと見たものは、ギンリョウソウだった。ちょうど良い咲き加減で美しい。中の青みがかった部分も見える。
ミツバツツジが増えてきた。
細い尾根道 馬酔木の新芽も美しい。
また階段だ。
登りきると小屋が見えた。畦が丸避難小屋だ。トイレもあるという。内部には大きなストーブがあり、素敵。
濃いミツバツツジがあった。紫ヤシオかもしれないと思ったが、三つ葉ツツジは葉が3枚でヤシオツツジは5枚だそうだ。3枚のようだ。咲き始めは濃い色なのだろう。
人声が聞こえて、間もなく頂上だった。眺望はない。予定を30分くらいは過ぎていた。団体がテーブルで宴会中。私たちは横の平らなところにシートを広げた。
いろいろと持ち寄りの食材を頂く。どれもおいしくいただいた。一人参加者が減ったのをお知らせしていなかった方がいらして、食料豊富だった。重いものをすみません。
ゆっくりコーヒーまで頂いて、後片付け。帰りのバスの時間を気になさっていたリーダーは出発を急ぎたかったようだが。。。
シートもたたんでしまい、いざ下山。下山路には滝が2つ見られるそうだから、その時間も考えないと。ということでやや急ぐ。もう2時過ぎだったかな。私は重装備の膝サポーターをつける。内側のサポーターを忘れてしまったから。
そこから先の善六のタワまでの尾根道にはシロヤシオが咲いているという西丹沢自然教室の情報があった通り、シロヤシオが見られだした。しかし残念ながら花着きが少ない木が多かった。
シロヤシオとミツバツツジ
しかし下山路(というか西沢側の登山道)は階段が多く、参る。
この辺はブナの森だそうだがイタヤカエデかハウチワカエデか分からないが新芽がきれい。花のついたものも見られた。
またあちこちの緑の枝先にシロヤシオやミツバツツジも見える。
ちょっと展望が開けたところから反対側の山も見えた。新緑がきれい。
階段状の登山道が続く。
杉の林が見えてきて、その合間に見える新緑がまぶしい。このあたりが善六のタワというところだったのかな?
杉の間の狭い道(馬酔木のトンネルも) 崩落して細くなった尾根道
杉の急斜面 白いマルバスミレ
急斜面をジグザグに下りていくと水の音が聞こえ、沢が見えてきた。2方向からの沢が合わさる部分に出た。
沢の横にかかる梯子
鹿害調査のフェンスの中は緑の下草が茂っていた。あまり草がないところは鹿害にあっているということですね。鹿害防止の為だろうかロープを張った杉が見られた。
その後次々に沢を渡り返す。
タネツケバナだろうか、葉がちょっと違うようだが、ミニ花畑が湿った岩の一角にあった。
オククルマムグラらしい白い花
本棚との分岐。いよいよ滝が見られる。
分岐から5分程度で本棚の滝に出た。2本の滝の間に小さなもう一つの滝も。雨の後なら3本はっきり見られそう。
分岐まで戻りさらに下山。というかひたすら長ーい橋を渡り、また渡る。 セントウソウ?
下棚への分岐に出た。
渡渉部
下棚の滝。
2連の木橋
堰堤を登り、下りまた河原を歩く。
ついに緑の吊橋にでた。
橋から下流を見る
キャンプ場方向
西丹沢自然教室の緑の屋根が見えた。目の前がバス停だ。良かった!
バスの発車まで20分程度あったが、人が並んでいたので、そちらに荷物を置き。自然教室のお手洗い(水洗)に向かった。水道の水は飲めないと書かれていたが、顔を洗った。
臨時バスがでて路線バスより約5分早く出た。意外に座席が多くて、全員座れた。5分後のバスを待つ人もいらした。まだ檜洞丸方面から下山してくる人たちの姿が道路の向こうに見えた。
私たちは温泉付き往復切符を買ってきたので、中川のバス停で降りて、ぶなの湯に。帰りは途中まで乗り降り自由だから、切符忘れないようにしないとね。
ぶなの湯は坂の下。定期バスに間に合うように湯上りで登ってくる若い人たちのグループがあった。帰りは大変そうだ。
お風呂は女性は今日は小さな方だったが、時間が遅いせいか、空いていたのでのんびりできた。
休憩室が2階にあるが、食堂はないので、残りの行動食を食べ、置いてあるお茶を遠慮なくいただいて最終バスを待った。次の最終バスまで2時間近くも間があいていたので、かなりゆっくりできた。アルコール類は置いていない。
ぶなの湯への道。急坂だが、時間に余裕があったので、ゆっくり登り、それほど疲れなかった。
とっぷり暮れた中をバスで熟睡。急行を待って新松田から帰宅した。帰りは10時近くになってしまったが、充実した一日だった。
滝子山と同様東側も西側も渓流が流れていて、水が多いから畦が丸という名前になったのかしらね。本棚、下棚とも滝として見事だった。このコース、谷底の渡渉部が多いので、増水時には注意が必要だそうだ。広葉樹林が続くので、紅葉シーズンも素晴らしいだろうな。