今日は、休みの日だったので三春の滝桜ツアーに参加した。
実は都の東北復興支援の補助がでるというツアーに申し込んでいたのだが、どうもまだ咲いていないようだったので、キャンセルし、今年はあきらめようと思っていたら、開花が遅れたということで、28日が最終だったツアーが5月まで催行されるように変わっていた。
それで日程の都合の良い今日を申しこんだのだった。少し前に満開とテレビや新聞に出ていたので、まあ、何とかもつかなと期待したのだが。。。
朝新宿6時45分集合。連休の狭まだが、渋滞はどうかしら。ギリギリに来た参加者を待って出発。
私は昨夜、疲れていたので、夜飲むと良くないとわかっていた栄養剤を飲んでしまって、眠れなくなってしまった。あまり眠れないまま朝を迎えてしまったので、バスが走り始めてすぐに熟睡。
気づいたら、友部のサービスエリアで休憩。友部って何処かしら?地図をもらって、調べたら、常磐道の日立の近くだった。
それからは初めて走る道だったし、海岸に近いところもあるようだったので、地図と照らし合わせながら、目を凝らして外を眺めていた。あいにく座席は通路側だったが。道路はすいすい走れた。
日立のあたりはトンネルが多くかったが、たまに川があると菜の花が一面に広がって、きれいだった。
日立北のあたりは海が遠くに見えた。カメラの電池が少なかったので、写真は取らなかった。
あたりは丘陵地帯で、新緑がきれい。ところどころヤマザクラなども交じっていた。
北上して湯の岳サービスエリアが小名浜の近くになる。スパハワイアンズや、アクアマリンふくしまがあるようだ。
その先のいわきジャンクションから磐越自動車道に入った。直進したら、富岡町、大熊町、双葉町、そしてまだ繋がっていないのか、原発のせいでつながっていないのか分からないが、本来は南相馬の方につながる予定だったのですね。
バスは磐越道にはいり、新緑のきれいな丘陵地帯を行く。小野の近くになると、それほど大きくもない川沿いに桜並木が見えて、見ごろ。それが驚くほど長く続いているのだ。
後から入った三春のカメラやさんで聞いたら、小野の千本桜だろうという。バスの車窓から思わぬお花見ができた。そのあたり、川沿い以外にも桜が多くて、車窓から十分楽しむことができた。(後で調べたら、小野町の夏井川岸の夏井の千本桜というそうだ。観光客のために、念を入れて放射能の除染までしたそうだ。)
このツアーのバスは3台連ねていたらしい。それで、三春の町と滝桜と地蔵桜との三か所を時間をずらして回っていたようだ。私たちは、最初に三春町の役場前に到着。
枝垂桜やソメイヨシノが大い町のようだが、それらは大分散っていて、紅枝垂れが少し残っていた。若い紅枝垂れはまた十分にきれいだった。
添乗員さんがお城跡に上ると町が見渡せますよというので、急坂を登って行った。
頂上に出ると、本丸跡とか奥とかの広場になっていて、東屋もあったが、先客がいらした。
北西を見ると雪をいだいた山並みがうすぼんやり見えた。吾妻連峰あたりかしら。
その西を見ると磐梯山かなという山並みが見えた。南側の方は里山の向こうにも山並みがあり、あぶくま高原かなと思う。
このお城のあたりのタンポポは関東タンポポだった。
カメラを写そうと思ったら、電池が少ないという表示が出る。あれっと思って。ベンチで冊子を読んでみたら、最初はあまり充電していないから、3時間くらい充電するようにと書かれていた。あら、どうしましょう。
渡された町の地図を見たら、カメラやさんがある。それでお城跡を下りて行き、メインストリートを歩いて行った。だいぶ先に、カメラやさんがあった。相談したら、たいていの電池の充電できる器具があるとのこと。恐る恐る、充電していただいた。おかげで少し充電され、警告が出なくなった。
ついでにカメラやさんが映した滝桜のポストカードなどを買い、さらに思い出して、液晶画面の擦過傷を防ぐシールがないかどうかを聞いたら、あるというので貼っていただいた。
それから近くのお蕎麦屋さんでお昼を食べた。一番早くできるのはざるそばというので、それを注文。結構お客さんが混んでいて、すぐには来なかったので、バスが出て行ってしまうと言ったら、急いでくださって、無事食べ、走って駐車場まで向かった。三春そばは、とても美味しかった。
しかし食べてすぐ走ったので、お腹が痛くなってしまった。
何とかバスに間に合い、いよいよ滝桜へ向かう。同じツアーの別のバスの人から、滝桜は葉桜だったという情報が入る。アラー、せっかく来たのに!
先ほどのカメラやさんの話では、この枝垂桜は、一晩で散ってしまったりするのだそうだ。だから昨日きれいでも、今日はどうかは分からないと言っていた。
それで滝桜まで行ったのだが、すでにバスの車窓から見えた桜は、赤茶けてしまって、とても桜咲くというものではなかった。
それでも入場料を払って、見学に行く。地下道を通って桜の丘の方に行けるようになっていた。
案内の人が、しきりに「葉桜になっています、ご了解ください」と声を上げていた。
確かに半分以上散っていたが、そばに行けばまだ花びらは残っていた。ただ花殻が茶色になっているために新緑の葉と合わさって、茶褐色になって見えるのだ。
しかし、堂々とした姿は、それでも立派なものだった。根元の幹も力強い。
丘の上に行くと、よく写真でみる桜が並んでいて、桜吹雪だった。そこからも雪を頂いた山並みが見えた。また近くのさくら湖もちらっと見えた。
暑いので桜ソフトを頂き(おいしい)、福島復興のためにお土産を少量買い求め、次の地蔵枝垂れに向かう。滝桜の娘と言われていて樹齢は400年くらいだそうだ。
こちらは山影にあるせいか、まだ少しは花が多かったが、やはりもう終わりの姿。しかし周囲が第二の花見山を目指しているらしく、桃の花回廊が作られていて、あでやかなピンクからやさしいピンク、白と色とりどりの丘になっていた。下の方には菜の花も植えられていてなかなかきれいだった。
ヤマエンコグサ
紫ケマン
そこの売店にヤマブキソウがあったので買い求め、珍しいスミレも買い求めた。
その後、次の買い物スポットまでは、歩き疲れて熟睡。磐梯ドライブインで金箔カステラなるものの小さな箱を買って、郡山インターチェンジから東北道を一路東京へ。
直後から雨が降り出し、那須のあたりでは、かなりの雨だった。その後はまた熟睡し、羽生で起こされた。休憩のとき、玉こんにゃくがあったので、頂いて帰った。
今日は高速道順調で7時には新宿に着いた。今日は運転手さんは一人だったので、たまに心配したが、横に添乗員さんがいたから、まあ、大丈夫かなと思っていた。今日は臨時の日程だったからかな?走行距離は既定の範囲だったのからかしら?
まあ、何事もなく、無事に帰れて良かった。帰りもところどころヤマザクラなど楽しめたが、しかし桜ははかないものですね。
ところで、今日、添乗員の経験のある方に伺ったら、運転手の方が居眠りしそうな気配の時は、「次の休憩まであとどのくらいですか?」などと声をかけるのだそうだ。運転に触らない程度の世間話をしたりもするそうだ。
乗客もそういう声のかけ方なら、お互いに気まずくなることもないだろう。トイレに行きたいとか、吐きそうだから、車止めてもらえますか?などでも良いかもしれない。ただし深夜バスだと周囲の人に気を使って、なかなか話せないだろうな。難しいことだが、自分たちの安全を守ることが第一なのだ。結局は運転手の方やバス会社も守ることになるのだ。遠慮しない方が良いのかもしれない。
以前、私が乗ったバスがおかしかった時は、缶コーヒーと眠気覚ましのガムを差し入れしたのだったっけ。