新 風のふくままに 

写真付きで日記や趣味を書く。プロフィールを変えました。

平標山・仙ノ倉山登山2017.7.16.(写真付き)

2017-07-17 | ハイキング・登山

昨日は、新潟の苗場山の反対側にある、平標山と仙ノ倉山に登ってきた。

朝4時岩槻出発、7時20分登山開始、10:30鉄塔 9:30松手山頂上 11:00平標山 昼食 11:30平標山出発 仙の倉山12:30 13:30平標山  14:40平標山の家 15:00出発 17:10本橋駐車場 17:30 苗場スキー場の温泉 18:30出発  渋滞のため花園で降りて大宮着9:45 帰宅11:00ごろ

最初は運転してくださる方に日帰りでお願いしていたが、標準で8時間という行程に、朝出てもとっぷり暮れてしまいそう。それで前日の夜出て、民宿に一泊して行くことにしたのだが、参加予定者の都合でそれは不可能になり、結局運転してくださる若い方のご自宅に前泊して早朝出ようということになった。

天気予報が目まぐるしく変わり、一時は新潟や群馬栃木当たりの山は全部「てんきとくらす」によると登山不適となってしまい、神奈川あたりなら大丈夫そうだと、じゃあ、明神が岳にしようかと話していたが、前日になったらまた、天気予報が変わり、新潟あたりも大丈夫そうに代わった。雷注意報も最初は北側がひどいということだったが、逆に北の方が大丈夫そうになった。

最初から前日の天気予報で決めようと言っていたのに、あれこれ実況中継してしまって、皆さんを振り回すことになってしまったは私の問題ですね。次からは途中で天気予報のことをいうのはやめよう!

というわけで、前日の夜8時に食事とお風呂を済ませてから、寝袋持参でその方の最寄り駅に集合し、車でその方のマンションに集合。その方が食事していなかったので、皆でビールで付き合い(私はお茶で)10時には休んだ。私も少し飲めばよかったかな?

前の日の夜もいろいろ緊張してしまって、寝られなかったので、今日は寝られるだろうと思ったが、やはり他人の家で休むというのはなかなか難しい。エアコンの調節などで、何回も目が覚めてしまい、同室の友人にも迷惑をおかけしてしまったみたい。

早朝3時15分にパートナーの電話で起こされて登山ウェアを着て、洗面して出発準備。朝ご飯は途中のパーキングかどこかで食べることにした。

予定よりも30分早い4時に出発。

川越から関越に入ったが道路はガラガラ。3~4時間かかるかと思っていたのだが、月夜野インターから出て、三国街道を走り(そのころには私も少し寝てしまってせっかくの景色を見られなかった)、2時間強で着いてしまった。途中赤城高原サービスエリアでサンドイッチで朝食にした。おいしそうなパン屋さんがあったが7時からしか開かないという。残念!

三国小学校らしい建物のすぐ先に駐車場があった。トイレも立派なものが立っていたが、誰かが新しくなったんだ、と言っていた。靴洗い場も設置されていて、その奥に登山ポストがあった。登山届を書いてから軽く準備運動をして出発。登山ポストの奥が登山道になっていることに気づかず、車道に出てから登山口の方に歩いた。これは正解でした。虫が多いという情報で虫よけをたっぷりスプレーし、手に付けたスプレーを顔にも塗りたくった。

三国街道を少し戻って、左に入る舗装道路を進むと平本新道平標山山の家の登山道入り口があり、ああ、ここに降りてくるのだわと思ってさらに少し進むと今度は山火事注意の旗の横に、松手山方面平標山への登山口があって、そこから登り始めた。

階段が多いとは聞いていたが、突端から急な階段状の登山道が続く。樹林帯の中なので、まあ、涼しいが風がないので、汗だくになる。虫が多いと聞いていたので虫よけネットも購入して行ったが、トンボが出始めるとぶよなどは少なくなると読んだ通り、それほどの虫はいなかった。

急な階段状の道を登って約1時間余りで、鉄塔に着いた。

 

そのあたりには先行者が休憩し、風も吹きわたって少し涼むことができた。また樹林帯を登っていくと少し展望が開けてきて、あの上に登れば松手山だわと思うがはずれ。頂上は一度降りてまた昇らないとならなかった。ところどころ展望が開けて苗場スキー場のあたりが良く見えた。

階段が続きそうだし、私が足を攣りやすいことを知っている若い仲間が早めに芍薬甘草湯の漢方薬を飲んでおいた方が良いのではないかとのことで飲んでおいた。

これは何の花だったかな?

途中ギンリョウソウとかシャクナゲの咲き残りやピングのサラサドウダンが見られ、ミヤマニガナが登山道沿いにずーっと咲いていて、たまにクルマユリの赤い花が目立っていた。(斑点が少ないのでコオニユリではなかった)

  

ギンリョウソウはところどころ見られた。

サラサドウダン

ヤマツツジ

ウスユキソウも(ここ一カ所だけだったけど)

赤い四角っぽい実は何の実かしら?後で調べたらアカモノ(イワヒゲ)だそうだ。甘くて食べられるとか。

松手山山頂は小さな山頂だったが、そのあたりでもうおにぎりなどを食べている家族連れもいらした。私たちは行動食のお菓子を頂いて出発。谷よりの岩場の下に左手に回り込むような登山道があった。

 

 

サワヒヨドリ

ヒヨドリバナ?

道が少し谷側に傾いていて歩きにくい。しかし展望が開けてきて、気持ちの良い尾根道となる。時折ガスがかかるがすぐに切れて、展望も開ける。

オオバギボウシ

ウツボグサのつぼみと花

あれが平標山かしらと思って歩いていくとその先にもっと山が続く。

上州オニアザミ

これは何という常緑樹かしら。針の先のような小さな花が咲いていた。

そして最後は草原状のなだらかな山に木の階段状の登山道が続き、若い女性2人組に花の名前を教えながら、高山植物のお花畑の中を最後の一登りで平標山の山頂に出た。 ミヤマカラマツや鮮やかな色合いのハクサンフウロがたくさん見られた。

姫コゴメグサ(コバノコゴメグサ)

ミヤマカラマツ

咲き残りのシャクナゲ

シモツケのつぼみ

ミヤマハハコ

先に登っていてくださった若い方が、もうお湯を沸かして待っていてくださり、私たちは急いでカップラーメンといってもきつねうどんだけれどを出して、お湯を入れて頂いた。

今日は昨日忙しかったこともあり、ゆで卵しか持参しなかったのでそれを割ってラーメンなどに入れて頂いた。友人がお持ちくださった、ミニトマトとか、キュウリの漬物などを分けて頂いて、コーヒーなどは後で飲むことにして、早めに仙の倉山に向かおうということになった。3時過ぎると登山不適のマークがついていたからだ。

頂上からは、霧の合間に土樽方面への登山道が見渡せ、また仙の倉山への登山道も見渡せた。丘?を下りお花畑の鞍部を通り仙の倉山に続く一本の道が見渡せたが、それほどきついルートには見えなかった。

一瞬見えた仙の倉山方面

しかし、階段状の道を下りていくと、戻ってくるハイカーの顔がへとへとの様子の方が多くて、そんなに大変なの?と思った。石の大きなものを組み合わせた階段と、丸太の階段、木道などを淡々と降りる。

鞍部に広がるお花畑は残念ながら最盛期を過ぎていて、一面の白山イチゲとかチングルマ、ミヤマキンバイ?などの群落は見られず、チングルマは風車のような綿帽子になっていたけれど、色合いが地味なので目立たない。多少咲き残りが見られた。

ミヤマダイモンジソウ

ヨツバシオガマ

 

ムカゴトラノオ

ツマトリソウ

イワイチョウ

ところどころに小さい白い可愛らしい房状の花が見られた。最初はツバメオモトかと思ったが家に帰って調べたら、花の様子はオノエランに見える。葉は2対とは限らなかったようなのだが。群落としてはまばらだけれど、きれいだった。

フウロの咲き始めか?

ミヤマオトギリ

ハクサンフウロよりも一回り小さなピンクの花は拡大してみたらハクサンコザクラだった。

上の方の白山シャクナゲはきれいに咲いていた。

シュロソウかな?間違って動画になったものを写真にしたかったがうまくできない。

平らに思えた一本道もたどって行ったピークの先にまた下りがあり、また昇り返しすことを繰り返してやっと仙の倉山だったのだ。途中すごく晴れてきて、日差しが暑くなったが、幸いにすぐにガスがかかってきて、涼しくなったので、何とか頂上にたどり着くことができた。約45分くらいで、標準並みにはたどり着けた。

残念ながら友人は暑さで頭が痛くなったとかで頂上に近いピークでリタイア。まあ一本道だから迷うこともなさそうなので、平標山の家で待っていてと叫んで、私たちは進んだ。そのうちに先行して頂上に行っていた若い方が私たちを待ちくたびれて戻ってきたので、その友人のことを頼んで私たちは最後のピークの頂上に向かった。

時折みられるシャクナゲもこの辺にはまだきれいな花が残っていたが、6月ならもっと素晴らしかったようだ。

仙の倉山に近づくとニッコウキスゲの群落も見られて、なかなか素敵。最後の階段をゆっくり登って行ったら頂上にたどり着いた。

頂上は他のピークから見た景色とあまり変わらないよ、と言われた通り、ガスがかかってしまって、360度の展望のはずがほとんど何も見えなかった。

最後の階段部分

晴れていたら谷川岳を始め、苗場山とか周囲の山々が見られたはずなのだけれど。方位版で想像するしかなかった。谷川岳寄りの広場では10人近い団体が食事中だった。こちらの方が虫が多いと書かれていたが、それは6月のことで、今はそんなに虫は飛んでいなかった。

 

私たちは記念写真を撮ってから、下山。往きには気づかなかったが、山頂直下の岩の下に黄色のウサギギクの群落が満たれた。アズマギクかと思ったがアズマギクはピンクでした。

霧が晴れれば、最後のかなりの登りを見てがっくりしそうだったけれど、霧が出て、涼しく、登り降りも何とかこなして、最後の上り坂はすっかり霧の中となり、淡々と足を運んでいたら、平標の頂上に着いた。

すぐに平標山の家への道標の所から降り始めたが階段が続くので、すぐにあった木のベンチの所で休憩して、パートナーが膝サポーターをつけたので、私もすぐに痛む右ひざに湿布をしてから外側に着けるがっちりした膝サポーターを両足につけた。それともう一度漢方薬も飲んでおいた。そうこうするうちに雨が降り出して、ちょっと本降りになりそうだったのでレインウェアの上とザックカバーをつけてから降り始めた。

そこからの階段は半端なく、雨に濡れて滑りやすいので慎重に降りて行ったが、平標から仙の倉山にかけて雪渓も見られて景色は最高。先に行く女性があれこれ写真を撮っていたので、私たちも何かあるのかなと見ながら下って行った。まあ、往きに見た花が多かったが、下の方になるとワタスゲの小さな群落があった。雨は上がって、レインウェアの暑いこと、暑いこと。

 

イチゲ

こちら側のシャクナゲ

キンコウカ

やっと小屋について、仲間がどこにいらっしゃるかしらと探したら、鐘のあるテーブルとベンチのあたりにいらした。湧水がおいしいですよと教えていただき、空になったペットボトルに汲ませていただいた。

トイレにも寄って、売店を覗いてバッジを購入。結構横になって休んでいらっしゃる方々がいらして、私たちが入る余裕はなかったので、外に出て、少しゆっくりした。

小屋の横には日光キスゲが咲いていた。そのわきから、本橋への下山道に入る。階段を降り始めてすぐに友人が呼びかけてきた。見たら大ナルコユリという看板があって、気づかないとササかと思って通り過ぎたと思うが、立派なオオナルコユリの花を見ることができた。

それからは合計れば千段くらいはあったかと思うが、丸太の急階段が続き、時たま緩い道に出るとほっとした。こちらは風通しも悪くて虫が多く、時々虫よけスプレーをつけながら降りて行ったので刺されることはなかった。

大きなギンリョウソウ

シロバナハナニガナ(松手山あたりにもあったと思うが)

1時間ほどで林道にでた。道祖神が置かれていた。

このまま林道から車道に出ればいいのね、と思って、ゲートに出た時はほっとした。

4,50分歩いたかしら、前後して歩いていた、仙の倉山にいらした一団が車道の途中の「駐車場はこちら」という看板を見て右に曲がったので私たちも曲がったら、沢沿いの結構石のゴロゴロした道になり、疲れた体にはつらい道になった。10分程度で駐車場に着くのかなと思ったがなかなかどうして、川の流れはきれいで堰堤のあたりは池状になり、堰堤からの水の滝もきれいだったけれど、いつまでたっても駐車場に着かない。

シモツケソウ?

歩きにくい道を30分くらいは歩いただろうか?やっと駐車場のトイレの屋根が見えて、登山ポストの横に出た時はほっとした。

先行していた仲間は車道を進んで、往き掛けに見たところに出たらしい。その方がよっぽど楽だったわね。

ということで山歩きは休憩を入れて9時間半くらいになってしまったが、早く出発したおかげで日没前に戻れてよかった。

汗びっしょりだったので、帰りは苗場の源泉かけ流しという雪ささの湯というところに寄った。ウェブクーポンの200円割引ががあるらしかったが手元にないので、大人900円は高い。でもカップル割引で一人800円になるので、ちょうど男女二組になるので、それを利用して入った。お湯は茶色の濁り湯で、硫黄の香りがして体によさそう。内湯は熱いくらいだったので、半露天風呂の方に入った。ジャグジーとかはないので、少しお湯の中でふくらはぎをもんだけれど。。。筋肉痛どうなるかしら?

連休で心配だった関越道、事故渋滞で花園から渋滞が始まり、私たちは下に降りて、帰宅。大宮に9時40分ごろ到着。荷物整理などして駅に入ったら、ちょうど遅れていた湘南新宿ラインに乗れて、早めに帰宅できてラッキーでした。しかも最初に考えていた東武東上線の川越線は事故で止まっていたらしいので、なおさら幸いでしたが、リーダーは宇都宮線が止まっていて、だいぶ待たされたらしい。お気の毒でした。

本当に8時間コースは大変でしたが、たおやかな谷川連峰の山並みの一角を見ることができ、最盛期ではないもののお花畑でいろいろな花を見ることができて、楽しい山旅になりました。宿泊を引き受けてくださり、長距離運転をこなしてくださった若い方に感謝です。ありがとうございました。皆様お疲れ様でした。

階段が多かったせいか、それもアップダウンが相当にあったせいか、丸2日間はふくらはぎがひどい筋肉痛でした。日ごろもっと鍛えないとね。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする