談話室で各自持参したパンとかお握りを頂き、出発の準備をした。私はお茶を購入したが、入れ物が350㏄だったので比例配分の値段で良心的。まだ入れたてだったようでちょっと薄くて残念。まあ、私のお腹にはちょうど良かったかな?
ヒュッテの方にお聞きしたら、私の位置感覚が違っていて、南東側に降りるのかと思っていたら、横尾方面は北方向が常念岳方面でその蝶槍の手前の分岐から横尾に降りるのだった。宿の地図が書かれていたのだが、まだピンと来ていなかった。
それで体力に自信がない私は、そのまま下山コースを辿ろうかと思ったら、頂上を踏まないことには意味がないと仲間に言われて、荷物を宿に置かせていただいて、空身で頂上を目指した。といっても10分なのだが。
砂利状の緩やかな道を登ると頂上だった。曇っているときにライチョウが出てきやすいというので期待したが、残念ながら見られなかった。
写真などを撮ってから戻ったが元来た道を辿らなかったら、あら、宿にどう行けばいいのかしら?下りれると思ったところに道はなく、ぐるっと回って玄関に出た。登りなおさなくてよかった!
もう7時近くになっていて、少々慌ててしまった。
それで宿で荷物を引き取って、下山開始。といってもしばらくは昨日雨の中を歩いてきた道を戻ると思ったが、それは違っていて、雨の中よく見えなかったが、実際には大滝山からの道に合流して宿にたどり着いたのだった。横尾への道は日の出を見ようと外に出た展望指示盤や避雷針のような棒が立っていた場所を進むのだった。私は大滝山からの合流点があるのではないかと思いながら進んだが、分岐はなく、そのまま緩やかな登りを無名のピークに向かって行った。
穂高や槍の方面はガスがかかっていた。
時々ホシガラスが木にとまっていたが、なかなか写真に撮れなかった。この辺も初夏には高山植物があるのだろうな?ライチョウを探したが、見られなかった。
コケモモ
ヒメクロマメノキ
ハイマツの中に赤い花のような群落が見えた。なんの花だろうと思ったら背の低いナナカマド(ウラジロナナカマド?)だった。
やっと撮れたホシガラス
途中から稜線の上に太陽が見えた。
しばらく行くと分岐が見え、大勢の人たちが休憩中。蝶槍への分岐だった。その先は常念岳につながる。その人たちは昨日追い抜いて行ったCTの団体だった。リーダーは時間がないと思って、どんどん下り始めたが、蝶槍まで10分と聞いた仲間が行きたいとおっしゃったので、その方だけ往復して頂いて、私たちはそのまま横尾へと急斜面を下降した。
降り始めの急斜面で、団体の一人が滑って転んだが、あとで私も同じような目にあってしまった。幸い私はケガもなかったけれど。ハイマツの下はガレた岩の連なりで結構大変だった。
私は団体の方がもっと後にもいるのかと思ったのだが、最後は私たちと前後して降りて行き、一人蝶槍にいらした仲間が心配になったが、偽槍見台のあたりで合流できた。
道々花も見られた。
シラタマノキ
群落
タケシマラン?
イチヤクソウの実
ゴゼンタチバナ
ヒロハノツリバナ?(ピンボケ)
こちらの道は階段はそれほど多くはないが、時々丸太の階段があって、濡れていて滑りやすく、私はそこで滑ってしまった。丸太は滑るから気をつけないと、と言いながら、今度は平らな石の上で滑ってしまった。笑っちゃいますね。もう疲れで足が上がらなくなってきていて、頭も働かなくなっていた。膝も少し笑うというががくがく仕掛けてきて、まだかまだかと思いつつ下って行った。
槍見台に着いた。ベンチで数分横になった。
そのあたりからの山はガスがかかって見えなかった。屏風の頭のあたりだろうか?
しかしここから横尾まではまだ45分位はかかると、他の方々が話していた。えー!30分ではなかったの?
梓川のゴーゴーという音も聞こえてきているのだが、まだ急斜面もあり、はしごもありという感じでやっと横尾山荘の朱色の壁(通りがかりの方は赤い屋根とおっしゃったが、屋根は何色だったのかな?)が見えた時はほっとした。
友人たちはコーヒーで一服。リーダーは早くお風呂でゆっくりなさりたかったようだが、私はヘロヘロでちょっと休まないと前に進めそうになかった。外のベンチでまた横になり、少し休ませていただいた。
それから徳澤へ。やっぱり一時間あまり歩いたら私は休まないともう足が動かないということで、徳澤園で食事とした。皆さんはカレーを注文。私は疲れすぎて食べられそうになくて、素うどんにしていただいたが、お値段も引いてくださった。本当にネギさえ入らない素うどんだった。
カレーは美味しかったそうだ。
食事を済ませて、また出発。後2時間は歩かないと。
たいらとは言え、時々上り坂もある。そのつらいこと辛いこと。せっかくの景色も花もあったものではなかった。
やっと明神に着いた。私の好きな明神池だが、そこまで歩く気力はなく、リーダーも行ってみようとなさったが後戻った。
さあ、あとは小梨の湯に入るだけ。男性軍はどんどん進み、無事にこなしの湯の入り口を見つけたらしい。私も以前小梨平のバンガローなど、気にはなっていたが入って行ったことはなかった。お風呂の表示に従って行ったら、受付があって、600円を払って、お風呂場に。こじんまりしていたが、設備は新しく、気持ちよく汗を流すことができた。
近くのサラシナショウマと蝶々
後15分ほどは歩かないとバスターミナルに着かないので、ビールはバスターミナルの近くで、ということでそのまま直行。河童橋でも簡単に写真を撮って通過。友人たちは写真をゆっくり撮っていた。
やっとバスターミナルについて、私はネット予約しておいたが乗り方が分からないので、乗車券売り場に行って確認。10分前に乗り場に行けばよいとのことで、皆の所に戻って、皆さんはビールなどで酒盛りを始めていらしたが、ぽつぽつと雨が降り出して、軒先に避難。ビニールを敷いて、酒盛り。その間に雨脚がひどくなり、雷も軽くだがなりだして、本当に頑張って早めについてよかったとリーダーに感謝。ありがとうございました。
日ごろのトレーニング不足で一番遅れた私に付き合ってくださった皆様、ありがとうございました。雨には会いましたが、山頂が全く霧の中ということもなく、2日目はほぼ雨に合わず、上高地では木漏れ日の中歩けて、この日程で強行してよかったです。
サポートしてくださった皆様、ありがとうございました。
しかしすごい筋肉痛。富士山以来の痛みです。アルプス初級と言われていましたが、三股コースは私にはハードでした。団体さんの中には軽い軽いとおっしゃっていた方もいらしたそうだ。脚力は様々ですね。もうちょっと普段から運動しないとね。反省!