花が沢山見られるかなと思って、はるばる新潟の弥彦山まで足慣らしハイキングに出かけた。とにかく電車の本数も少なく、バス便もないので不便。夜行バスも高め。調べていたら新幹線のセット旅行が安くなるのを発見。フリーで計画して夕食無で申し込もうとしたけれど、夕食代を考えたら大差はないようだった。クーポンで割安になったし。
それで、我々としては往復新幹線のちょっと贅沢な旅となった。翌日には仕事だし、早く帰りたかったが、電車は限定されていて、燕三条駅、午後2時半過ぎの新幹線が一番早い便だった。
行きは大宮8時過ぎの新幹線で行けば、本数の少ない弥彦線の接続がちょうどよいみたい。それで大宮駅に7時半集合。早すぎると思ったら、もう少し遅かったら京王線事故で大幅に遅れたかもしれず、早めに出て正解でした。
上毛高原あたりから見えた雪山
トンネルを超えたら雪景色だった。
越後湯沢の先?から見えた雪山
燕三条駅にあった弥彦神社の日本一大きいという赤い大鳥居の模型を通り抜け、弥彦線のホームへ。
駅員もいなくて、乗り換え券をリーダーがもらっていた。私は何も考えず通過した。てっきり改札口を出たと思っていた。弥彦線は同じJR東日本でした。
2両編成の弥彦線に乗り込む。弥彦駅に近づくと左手に二つの山が連なって見え、アンテナが立っていたので弥彦山だろうと思った。
右手には赤い大鳥居が見えた。
弥彦駅は神社風の作りだった。
大きな地図を見て、神社の方の向かう。駅前に停まっていたバスはなんと競輪場に行く無料バスだった。
外苑坂を行く。
畑の間の道をショートカットしていくと畑の中に薹のたったフクジュソウが見えた。
宿は神社に近いようだったので、少し荷物を置いてから、境内からの行き方を伺って、ハイキング開始。赤い玉の橋の横を進むと伺う。人は通れず、神様しか渡れそうにない、半円型の橋だった。
杉林の中の参道を歩く。
中部北陸自然歩道らしい。ロープウェイへの道を分けて直進。緩やかに登ると階段状の登山道になった。
杉林の中、緩やかに登っていくと一合目の標識があった。
結構長く感じた。花は咲いていないかなと目を凝らしていると、スギ林の落ち葉の中にちらほら(セリバ)オーレンが見られた。つづら折りに登ると2合目、3合目となる。
さらにハアハア言いながら階段状の道を登ると4合目、5合目になり、少し花が見られるようになってきた。向こう側の登山道?は通行止めと書かれていた。
確か5合目のあたりで、若い女性が、この辺でヤマガラが手を伸ばしていたら留まると言って、手を伸ばしていた。ヤマガラが現れ、飛び交うがなかなか止まらない。私たちは夕方の雨予報にのんびりもしていられず、先を急いだ。
その辺だと思うが、マンサクの木が数本あって、花もついていたが、少し離れた枝に咲いていた。
さらに反対側が切れ落ちている岩場の道を頑張って登ると、頂上付近が見渡せ、少し緩やかなトラバース道になる。片側は切れ落ちているが、おおむね鎖の柵が張られていて、大丈夫そう。
6合目
危険なところには柵が設置されているみたい。
2月に雪のある時だったらしいが、この辺だろうか?滑落して亡くなった方がいらっしゃるというので緊張しながら歩く。7合目のところには水場があったが、飲まずに進む。
どの辺だったか倒木が二カ所あった。一つは行きはザックを反対側に送って隙間を通った。
時々急斜面の登山道となる。里見の何とかという所からは、田んぼが広がる越後平野?が見渡せたが、何分曇り空でくっきりは見えない。
7合目のあたりから路肩に雪が見られるようになったが、登山道自体の雪は融けていた。
さらに登ると8合目となり、風が通るようになった。私は一枚風よけに上着を着こんだ。雪の残る道をジグザグに登ると9合目の尾根道に出た。展望が開け、下の方に入り江が見えたが、写真には写らなかった。
尾根道に出た途端ゴーゴーと変えが吹きすさび、吹き飛ばされそうになるが、幸い両側には広葉樹があって、飛ばされることはなさそう。奥社の石段に雪が積もり、アイゼンつけた方が良いかなと思ったが、何とか大丈夫だった。下りは付けた方が良いかなと思った。
石段が終わり広場上になり、その先を回り込んだら奥社があった。お参りをしてから、海の方を見た。
晴れていたら佐渡も見えるらしいが何も見えない。
その横は信濃川だろうか大きな川が蛇行していた。しかし曇っていて、展望はもう一つ。
風は冷たく、とてもここでお昼を食べる気にはならず、下側の弥彦山の石碑のところで写真を撮ってから、一目散に9合目の方に戻った。雪の階段は滑りそうで怖かったが、雪が解けているところを中心に歩いて、アイゼンなしで歩けた。ストックには相当に頼ったけれど。
ロープウェイ駅の食堂棟の方に向かおうと思ったが、休業中でご飯食べられるようなところがあるか分からない。すごい強風の中行って戻るのも大変なので、8合目当たりの風の当たらないベンチでお昼にしようということになって、そのまま降りて行った。
8合目当たりの斜めになったベンチで、カップラーメンにお湯を注ぎ、3分待った。インスタントおにぎりも一個お湯を注いだが、15分待たないとならず、そのまま持ち運んで、少し下に降りてから頂いた。
カップラーメンもすぐにぬるくなってしまったが、美味しく頂き、持参の野菜やソーセージを食べてから下山再開。
帰りはハアハアもせずにどんどん降りて、確か咲いていた花を探しても、見逃したりして、ヤマガラの飛び交う所に降り着いた。
おせんべいのかけらを少し砕いて撒いたら、近づいてきた。餌付けはいけないのに、誘惑に負けてしまった。おかげできれいな写真を撮ることができた。
それからサクサクと降りて行ったのだが、久しぶりのせいか、右をかばったせいか、右しかサポーターをつけなかったからか、左ひざが痛み出し、休憩を取ってもんだりしたら、冷えもあって逆に攣れてしまった。慌てて友人からもらった芍薬甘草湯を飲んだ。幸いすぐに収まって、無事に下山できた。そのころからパラパラを雨が降り出したが、スギ林に入っていたので、雨合羽を出すこともなく、宿に入ることができた。
宿の方に靴洗い場がないか伺ったら、水道とバケツとブラシを用意して下さり、ぬかるみで汚れた靴を洗うことができた。
ひとまずは温泉で足腰の疲れを癒した。夕食まではひと眠り。
それから、私達にしたら豪勢な食事を頂いた。カニが一品着くと書かれていた通り、ついていたが、それほど美味しいとは感じなかった。ぶりなどの方がよほど美味しかった。老人にはお腹いっぱいのお料理を頂き、プリンのデザートも付いたのだが、私が一時間で交代というのが朝食のことと思わず、急いで食べてしまった。もう少しゆっくりできたらしい。
夕食後、もう一度温泉を利用してから、就寝。暖房をつけると暑すぎて眠れず、切ったらちょうど良くなって、やっと眠れた。遮光カーテンがあるのに気づかず、近所の旅館や街路灯などの明かりで薄明るく、眠りが浅くなってしまった。安いサービスプランだから、眺望の悪い方の部屋だった。
もう北陸割が始まっていて、なんと新潟も対象だったらしいが、この宿は3月5日申し込み開始で8日には満室(北陸割の部屋は限られているようだった)だったらしい。高級な部屋が半額になっていたのかなと思う。私たちは2月から企画して予約していたから、気づきませんでした。21日前からキャンセル料かかり出したし。
というわけで、翌朝は7時半から朝食にしていただいた。交通の便が良ければもっと花が咲いているらしい角田山の方に行きたかったが、とにかく電車の本数が少なく、直行バスもなく、送迎は燕三条までの定期便はあるらしいが、山のペンションなどとは違って、登山口まで送ってくれるというようなサービスはなかったので諦めた。健脚なら縦走できるくらい距離的には近いのだが。こういう時はハイキングツアーが便利だが、ツアーは便利な分、倍くらいお金がかかります。
というわけで、バイキング形式の朝食を目いっぱい頂いていたら、突然窓の外に雪が風に斜めになって降っていた。さっきまで晴れそうな雰囲気だったのに!昨日でも寒かったのに、今日登らなくて良かったわ!
山の上の棒のようなところが弥彦タワーらしい。私たちはその手前側の方を歩いたので、見なかった。
止んだり降ったり、晴れたりしていた。弥彦神社まで散歩に出る時はかすかにちらつくくらい。
なかなか立派な神社で、背景に弥彦山が見えた。由緒ある神社らしい。
平日だが、ぽつぽつとお参りする方がいらした。
お守りなど求めてから、宿の地図にでていた、鶏舎の方に出た。いろいろな鶏が見られた。
鹿苑に回る。
餌もらえるかと寄ってきたが、残念ながら何も持ち合わせがなかった。
近くにピンクの八重の梅が咲いていて、何だろうと見に行った。
立派な相撲場とか弓道場、会館のような建物を見てから、小川の脇の遊歩道を歩いて行った。
入って割とすぐのところだったか、日本で二つしか残っていない原油の精製装置というものが置かれていた。大分さびてきていましたが。
西の方
ぐるっと回って元の方に戻ろうと、しばらく進む。マムシ注意の看板が二カ所もあった。冬もでるのかな?
それから小川沿いの遊歩道があり、元に戻ろうと歩いたら、キクザキイチゲが咲いている一角があって、うれしくなった。小さめの彼岸桜も咲いていた。
うす暗いので、つぼんでいるものが多かった。
最初の石橋のところに出て、とりあえず宿に戻り、チェックアウトをしてから、ザックを預けて、送迎バスの出る時間まで、弥彦公園の方に足を延ばした。
弥彦公園のまだつぼみの固い桜並木のところから入ると、少し先に、温泉の源泉らしい建物が見えた。湯神社というのが反対側にあったらしい。
それから公園のトンネルを通って、モミジ苑の方に出た。
5月頃には新緑が見事だろう。それから戻る途中の道路わきに、少しだが、ここでもオーレンが咲いていた。残念ながら他には花は見つけられなかった。
土産物などを見ながら、宿に戻って、すぐに送迎バスが出て、燕三条駅に向かった。ほぼ線路と並行の道路を辿り、燕三条駅に着いた。時間が2時間以上あるので、産業会館かな?に行こうと思っていたが、ちょっと距離がありそう。
しかし、燕三条駅舎は立派なのだが、産業の見本市のような展示場的な店が二つあるのみ。コンピニが一つあるだけ。立ち食いソバもカフェもない。駅の方にお聞きしたら、大回りして反対側の方に向かう所に数軒飲食店があるという。2Fにあったコインロッカーに荷物を入れて、外に出る。
北風が冷たく、小雪もちらつく中、広い道路を渡って行ったのだが、先の方の焼肉屋さん、幟が強風に羽ばたいていたのに、平日は夜のみ。道理でエレベーターのボタンをいくら押してもドアが開かなかった訳。
それで、道路の左側の方に向かい、人が良く入っている焼き肉店に入った。結構混み合っていて、並んで待つ。時間はたっぷりあるので、のんびり待った。
1人焼き肉の人も多いみたいだった。順番になって呼ばれたら、お座敷席。登山靴を脱がないとならないが仕方ありませんね。
金網のバーナーで、肉を焼く。脂が落ちて、ヘルシーですね。家だとオイルを使うから、脂肪分が多くなります。1000円以下なのに、お肉は牛肉と豚肉と鶏肉のてんこ盛り。一人では食べきれないくらいだった。
系列店らしいが、他の地域の店もこんなに山もりなのかしらね。
隣の中高年の女性3人組、ごはん半分にしていたが、カルビ丼を頼んでいたと思ったら、いつの間にか冷麺も頼んでいて、小柄なのにすごい食欲だなと思って見惚れてしまった。
お腹いっぱいになって、アイスでも注文して、もう少しここでゆっくりしても良いと思ったが、駅に戻ろうと言われて、移動。三条口の方に回ってみたが、レンタカー屋さんが二軒あるのみで、食堂などはないみたいだった。本数の少ないバス乗り場があった。
駅の待合室、空いている方はエアコンが壊れているとかで寒くて人がいなかった。もう一つは混んでいたが、まあ座れたので、少し時間待ち。
強風で新潟行きの列車が遅れているという放送があった。私たちの東京行きも少し遅れて来た。無事に乗り込んだ。宿も混んでいたが、列車も結構混んでいた。特に越後湯沢とか上毛高原あたりからはスキースノーボードの若者や家族連れが乗り込んできたみたい。私立とか大学などはもう春休みなのですね。北陸割を利用した人たちもいるのだろう。
高崎を過ぎたあたりだっただろうか、西側の山並みが霞で見えないと思ったら、地面から土埃が上がっていてかすんでいたのだった。そのあと、しばらくしたらそれほどかすむこともなかったので、その辺突風とか吹いたのかなと思った。
アッという間に大宮に付き、仲間と別れて自宅に向かった。ちょうど湘南新宿ラインに飛び乗れて、明るい内に家にたどり着いた。
弥彦山で見た花
雪割草(つぼみが多かった)
ショウジョウバカマは咲き初め
帰りの方が多く見つかった。
ナニワズ(ナツボウズ) 名前を聞かれたがブログで見た名前よく覚えてなくて、「な」、とか「に」、とか着く名前とお答えした。沈丁花科の福井以北に生育する花だそうだ。
越の小貝母(コシノコバイモ)一株だけのようだった。
オーレン(セリバオーレン)
足も大丈夫そうだし、雪あり、花あり(少しでしたが)、由緒ある立派な神社も参拝できて、楽しい山旅になりました。足が少し筋肉痛になりかけたが、比較的すぐに回復できて、良かったです。
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