新 風のふくままに 

写真付きで日記や趣味を書く。プロフィールを変えました。

白馬岳登山2013.7.20~21(詳報19日~20日)

2013-07-21 | ハイキング・登山

19日の夜、某登山ツアーバスで、白馬の猿倉へ。

実は集合時間に間に合うようにでたのだが、最寄駅で電車が止まっていて、あたふた。井の頭線で渋谷に出たら間に合わないし、と下北沢で小田急に乗り換えることは思いつかなかった。それでタクシーを拾おうとするが、駅前のは予約か何かで乗せてもらえない。

仕方がないので甲州街道の反対側に出て、タクシーを拾った。皆が立っているさらに反対の方に行ったら、ラッキーなことに降りる人がいて、そのタクシーに乗せてもらえた。降りた人はここから井之頭線に乗って目的地に行くのだそうだ。

やっとの思いで乗れたが、夜間割増しの文字が光っている。いったい新宿までいくらかかるのかしら?とハラハラしながら乗っていたが、幸いに直行できて、2000円はかからなかった。良かった!集合時間には間に合った。でも全員そろわないと受け付けないと言われる。

それで参加者にメールをしたり、電話をしたり、間に合うのかなとハラハラする。皆さん小田急で新宿に来たそうだ。やっとのことで、全員集合してバスを待った。東京方面から来たのかと思ったが、ガラガラだったから、違うかも。私たちは最後尾の列で、広くて良いと一瞬思ったのだが、リクライニングがついてなくて、眠りにくい。

しかもザックに羽織るものを入れたまま、荷物入れの一番奥にしまわれてしまって、今更出してとも言えなくて、肌寒いまま乗車。途中上着を貸してくださった方が、後で風邪をひかれたので責任を感じてしまった。割とすぐに返上したのだったけど。

なかなか寝付けないまま、どこかの休憩所で下車した後やっと眠れた。数か所のバス停に寄るのかと思ったら、途中下車する人もなく、直行できたようだ。

4時にバスが停車したが、終点ですと言う案内はない。友人がもう荷物も降ろしているし、登り出している人もいるみたいと言う。

4時半過ぎごろ、運転手の方が、5時前だがバスは5時まで停まっているので、適当に下りるように案内する。寝ている人に配慮していたようだ。

私たちは社内にリュックを持ってきて荷物整理してから5時に下車。お手洗いに行ったり、登山届を出したりしてから、準備運動をして5時半ごろ出発。

     

しばらくは森の中の登山道らしいところを通るが、間もなく林道に出た。

もうすっかり空は明けてきた。羊雲が広がっていた。猿倉近辺はアジサイの青がきれい。林道に出ると平らな道となる。しばらく行くと白馬鑓温泉の分岐がある。

白いホタルブクロが珍しい。中は色がついていた。

エゾアジサイの色合いがきれい。土壌のアルカリ性が違うからかしら?

長走沢の木道を渡る。

草が刈られた脇の方にピンクのショウキランの大きな株が見られて感激。尾瀬以来の花で、しかも尾瀬のより立派だった。

 

そのあたりには白いホタルブクロ、オニシモツケ、ヤグルマソウ、ハナチダケサシ、ウバユリなどが見られた。時々道が川になっているところもある。

谷川                    振り向くと雲海が

      

時折、沢を渡ったり、横の雪渓からの水を集めた沢をながめながら、歩いていくと軽い林間の道に出る。

オオレイジンソウ?           サンカヨウの実

     

タニウツギ

ヤグルマソウ                 クルマバソウ

     

メタカラコウ                                オタカラコウ

   

オオミゾホウズキ

キヌガサソウ

      

エンレイソウの種                               ニリンソウ

    

雪渓に出るまでには、キヌガサソウの群落やサンカヨウの群落がみられたが、シラネアオイは終わっているらしく、一つも見られなかった。

サンカヨウ

いよいよ雪渓だ。

雪渓のそばで軽アイゼンとサングラスをつけ、晴れてかんかん照りになり始めた、初めての大雪渓を登る。緑と空がきれい。

山の上の方にニッコウキスゲが見えた。

     

              

葱平(ねぶかっぴら)でアイゼンを外して、お花畑の岩山を登る。

   

                  

小雪渓で再度アイゼンをつけてトラバースする。

               

またアイゼンを外して、岩山を登る。避難小屋がある。

 

ベニバナイチゴ

 

         

 

  ヨツバシオガマ

   

タイツリオウギ

 イブキジャコウソウ

    

  

 

シロウマアカバナ

   

ムシトリスミレ(ピンボケ)

     

葉が広いから、ツクモミミナグサかしら?

白馬山荘が見えてきた。

     

最後の急な階段状の花畑の登山道をのぼりつめたところに、村営頂上宿舎があった。

      

皆バテバテだったので、とりあえず宿に入り、休憩。バスツアーだったが、以前直接連絡所に電話したら、割り増し料金で個室が取れた。皆富士山、涸沢で懲りていたので個室が良いという。

個室は広くはないが、ともかくも一人一つの布団で寝られるので天国のようだった。しばらく休憩してから、簡単にサブザックに防寒具として雨具などだけ入れて、山頂を目指すことにした。

疲れ切った体に、山頂までのガレた登山道は、大した斜度もないのだが、ガレた石が滑りやすく大変だったが、何とか、白馬山荘の所にでて、さらに山頂を目指した。

         

山頂小屋からは緩やかな登りで、晴天に恵まれたおかげで西日が暑くてたまらなかった。両側の高山植物を楽しみながら登って行くと、なんと日本海が見えていた。川のように見えたのは、能登半島が伸びているかららしい。

チングルマ 

 ミヤマヤハズハハコグサ                     オノエノエンドウ

   

イワギキョウ

                            断崖の岩の上のイワギキョウ

                           

本当に360度の展望で、山並みが見渡せる。富山方面の平地は鮮やかな黄緑の部分があって、きっと田んぼだろうと思った。なかなか山の同定はできなかった。人だかりしているところには方位円盤が描かれていたが、混みあっていて山名は判読が難しかった。

   

白馬山荘のヘリポートの前の案内板(下の方に村営宿舎が見えている)かすかに右手に剣岳も。

   

 そばの人がライチョウの話をしていたので、ライチョウ見られるのですか?と聞いたら、その先の坂の途中で見られるという。親子がいるというのだが、私たちがついたときには親鳥しか見られなかった。

         

後からきいたら、この先のライチョウ坂から白馬大池方面にたくさんいるとのこと。

夕方で風が冷たくなってきたので、早々に戻り、頂上には巻き道もあったのだが、元来た道を戻った。目を凝らしたが、コマクサはみつからなかった。実は巻き道の方にコマクサがあったのだそうだ。残念!

強風の中、上着を着ればよいのに着ないまま戻ったのだが、もう5時過ぎで、すでに食事時間の案内が始まっていた。

小休止していたら順番を呼ばれて、食事に。バイキング式だったが、最初のビーフシチューの汁が他の料理に移ってしまって、ちょっと残念。私は冷えたせいかお腹がおかしくなってきたみたいだったので小食にしておいた。一人は熱が出たらしく、あまり食事を取れなかったみたい。みそ汁は食欲がない私にも美味しく食べられた。

個室はトイレとか洗面とかが遠いのが難点だったが、夜中に起きて行ったときも、窓から満月の薄明かりがあって、電気をつけずに済ませられたし、廊下などはしっかり電気がともっていた。

通路で星を見ようと空を見上げたら、満月が山の間にあって、雲がたなびいているのだ見えた。しかし、星は見えなかった。うす雲でも出ていたのかなと思ったが、満月が明るすぎたことも影響していたらしい。

まあ、私は同室者のいびきとか咳とか自分のお腹具合などで結局あまり寝られなかったのだが、明け方の3時間くらいは熟睡したようだった。(続く)

 

 


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