川端康成、大江健三郎につづく3人目の快挙・・を期待して待っていました。
この作家に親しんだのは1988年大学4年。
本屋に入りメインの平台に平積みしてあったのが「ノルウェイの森」の上下巻でした。
ちなみにそのとき隣に積んであったのがシドニーシェルダンの「ゲームの達人」。
本当はシドニーシェルダンを買いに本屋に行ったんです。
しかし、なんとなく「ノルウェイの森」が気になる。
まよった挙句「ノルウェイの森」を上下巻ともに購入した。
読み始めると「失敗した・・」と感じた。
冒頭からグイグイ引き込まれるシドニーシェルダンの作風に対し「ノルウェイの森」は
最初がなんかダラダラした感じ・・読み進めるのが面倒って感じた。
しかし途中から一気に引き込まれた。
なともいえない比喩にも感銘した。
・・で最近読んだのは「1Q84」。
面白すぎた。
評論家の話では「面白い作品」より「メッセージ性が強い作品」の方が獲りやすいらしい。
まだまだ現役の作家だからチャンスはあるでしょう。
しかしノーベル賞が全てではない。
夏目漱石や森鴎外がへミングウエイやヘルマンヘッセに劣るとは思わない。
文学なんて読む人の主観だから仕方が無いんでしょう。
しかし「ノーベル文学賞」という権威を 村上春樹 にあげて欲しかった。