昨日、某研究会で、従来通関業者や保税業者が使うものと考えられていたNACCSについて、輸出入者が使える機能などの説明を聞く機会がありました。
というのは、2008年10月にSEA-NACCSが更改され、利用業種に「輸出入者」が新設され、商社やメーカーなどが、自分では輸出入申告はしないもののNACCSの利用者になって、NACCSの荷主向け機能を利用するということが、広く行なわれるようになりました。
また、来年2月にAIR-NACCSが更改される予定で、これにあわせNACCSによって申請できる税関手続きが広がりますので、NACCSユーザーになるメリットが大きくなりますので、このようなことも踏まえて、「輸出入者」としてのNACCSの利用策を考えようという趣旨です。
ただし、輸出入者でそれぞれ社内システムやニーズが異なりますから、使いこなすためには、少しの工夫や努力は必要でしょう。何しろ、殆どタダで利用できるんですから。
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1 費用
輸出入者がNACCSの利用者になるには、輸出入・港湾関連情報処理センター(株)に申し込む必要がありますが、会社のパソコンがインターネットに繋がっていればnet NACCSの利用であれば、基本的に無料で利用することができます。
国税の申告をネットからする時はICチップを読むカードリーダーが必要ですが、NACCSは電子認証を無料で利用できますので、リーダーは不要です。このため、専門の通関業者のように大量の処理をしない輸出入者であればインターネットを利用すれば追加の初期経費は必要ありません。
また、実際にNACCSを利用する場合は、業務によって1回10円とかの利用料が必要ですが、輸出入許可のデーターを送ってもらうとか、税関手続きの申告データを送るような時は無料です。
2 輸出入者が利用できる業務
(1) 貨物情報照会(ICG・・この3文字は業務コードといわれ、NACCSの業務には3桁又は4桁のコードがついています。通関業分野で働くと、このコードを使って関係者が議論している場面を目にしますよ!)
自分の輸出入貨物が、NACCSシステム上でどのような状態になっているのか、例えば保税倉庫に入って申告待ちか、進行して税関の許可待ちかなどのリアルの情報を照会できます。
この業務をする時は、一回10円の従量料金が必要です。いわば照会料ですね。
この照会をするためには、輸入はB/L番号、輸出は貨物管理番号(NACCSが輸出貨物ごとに払い出す番号です。)が必要ですので、この業務を利用するためには、これらの番号を輸出入者が承知する仕組みが必要です。
(2) 輸出入許可通知情報の受信
自分の名義で税関に申告している全ての輸出入申告内容と許可がされたことのデータが、NACCSからリアルタイムで無料で配信されます。
CSV形式の電子データですから、荷主側でデータベースにして、利用方法に応じて加工することが出来ます。大組織の輸出入者なら、本支店等細分が明らかなように税関発給コードを取得してNACCSの申告に使用すれば、輸出入申告状況の詳細なデータベースを入手できますよ(^.^)。
(つづく)
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衆議院で、脳死後の臓器提供の年齢制限を撤廃し、本人の意思表示がなくても家族の同意で提供を可能とする臓器移植法改正案が可決されました。
ドナーカードを名刺入れに入れている一人として、関心のある法案です。
というのは、2008年10月にSEA-NACCSが更改され、利用業種に「輸出入者」が新設され、商社やメーカーなどが、自分では輸出入申告はしないもののNACCSの利用者になって、NACCSの荷主向け機能を利用するということが、広く行なわれるようになりました。
また、来年2月にAIR-NACCSが更改される予定で、これにあわせNACCSによって申請できる税関手続きが広がりますので、NACCSユーザーになるメリットが大きくなりますので、このようなことも踏まえて、「輸出入者」としてのNACCSの利用策を考えようという趣旨です。
ただし、輸出入者でそれぞれ社内システムやニーズが異なりますから、使いこなすためには、少しの工夫や努力は必要でしょう。何しろ、殆どタダで利用できるんですから。
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1 費用
輸出入者がNACCSの利用者になるには、輸出入・港湾関連情報処理センター(株)に申し込む必要がありますが、会社のパソコンがインターネットに繋がっていればnet NACCSの利用であれば、基本的に無料で利用することができます。
国税の申告をネットからする時はICチップを読むカードリーダーが必要ですが、NACCSは電子認証を無料で利用できますので、リーダーは不要です。このため、専門の通関業者のように大量の処理をしない輸出入者であればインターネットを利用すれば追加の初期経費は必要ありません。
また、実際にNACCSを利用する場合は、業務によって1回10円とかの利用料が必要ですが、輸出入許可のデーターを送ってもらうとか、税関手続きの申告データを送るような時は無料です。
2 輸出入者が利用できる業務
(1) 貨物情報照会(ICG・・この3文字は業務コードといわれ、NACCSの業務には3桁又は4桁のコードがついています。通関業分野で働くと、このコードを使って関係者が議論している場面を目にしますよ!)
自分の輸出入貨物が、NACCSシステム上でどのような状態になっているのか、例えば保税倉庫に入って申告待ちか、進行して税関の許可待ちかなどのリアルの情報を照会できます。
この業務をする時は、一回10円の従量料金が必要です。いわば照会料ですね。
この照会をするためには、輸入はB/L番号、輸出は貨物管理番号(NACCSが輸出貨物ごとに払い出す番号です。)が必要ですので、この業務を利用するためには、これらの番号を輸出入者が承知する仕組みが必要です。
(2) 輸出入許可通知情報の受信
自分の名義で税関に申告している全ての輸出入申告内容と許可がされたことのデータが、NACCSからリアルタイムで無料で配信されます。
CSV形式の電子データですから、荷主側でデータベースにして、利用方法に応じて加工することが出来ます。大組織の輸出入者なら、本支店等細分が明らかなように税関発給コードを取得してNACCSの申告に使用すれば、輸出入申告状況の詳細なデータベースを入手できますよ(^.^)。
(つづく)
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ドナーカードを名刺入れに入れている一人として、関心のある法案です。
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