シルバー日記

80婆の日々の記録と写真

認知症状は進行してない!

2019年09月09日 | 日記
  

もうすぐ満90歳になる姉夫婦を訪問した。まるまる2カ月空いた。
子犬のリリーが丸々肥えて大歓迎してくれた。ズボンもブラウスもめちゃめちゃだ!
日中は家の中、早朝と夕方30分づつ畑をしているのは、姉の92になる夫だ。歩くのが大変と言いながら、夫婦でなんとか暮らしている。
週2回のデイケア―もとても気に入って楽しみだと。良かった!
姉の認知症状も、今のところ進行していないようだ。同じ質問は相変わらずだが、会話はちゃんと繋がっている。一安心だ。
リリーを太らさないように、食事の時間と量を決めて頑張ると言っていたのに、とっくに崩れて、二人の食事に合わせて欲しがるので、
ちょこちょこ食べさせているとのこと、太るはずだ! だが、二人の生活の張りになっていて微笑ましかった。
お土産に、茄子と南瓜、そうめんに玄米と沢山いただいて帰った。

夕方から、市民劇場ミュージカル「人形の家」を見に行った。
斬新な舞台装置で、ノーラ役の土居 裕子さんの澄んだ声量たっぷりの歌声に違ったノーラが感じられて、これでまた面白かった。
帰宅したのは22時だ。

日中戦争全史講義最終日に

2019年09月09日 | 日記
 集いに参加した市民たち

今日はとても悩んだ日だ。市民のつどいと笠原十九司先生の最終講義の日が重なったのだ。
とにかく、午前中の講演ー「憲法がないとどうなるのか?~私たちの生活から考える~」憲法学者で首都大学東京教授 木村 草太先生の講演を聞いた。
張り絵の論理から始まり、立憲主義と憲法、自衛隊と憲法、人権の体系など、難しい内容を優しく冗談も入れてお話しされた。
中でも、憲法の中で、義務が書かれているのは「納税」だけである。いま、国民の義務をもっと明確化する意見が出されてきているが、
義務を広げることは、権利保障を狭めていくことにつながると言われ、目からうろこの感がした。

午後から分科会だが、日中戦争全史講義最終回に参加した。
日中戦争に敗れた日本、その最大の原因は、アジア・太平洋戦争への突入したことだ。
日中戦争後におこなわれた4つの戦争裁判
1 極東国際軍事裁判(東京裁判)
2 中国国民政府によるBC級戦争犯罪裁判
3 中華人民共和国政府による撫順・太源戦犯管理所裁判
4 漢奸裁判
こんなに戦争裁判があったなんて知らなかった。知っていたのは、東京裁判だけだ。

日本における「戦争責任」はあいまいで未完のままである。
中でも、東京裁判における海軍の「免責工作」が成功。陸軍関係の7人が絞首刑、海軍では、海軍トップの嶋田繁太郎一人が終身刑を課せられたのみ、
この海軍工作の無責任さに驚くばかりだ。この体制が、日本の戦後をゆがめてきたともいえる。

もっともっと聞きたかったが、一年間の講義が終了した。これからは、自分で調べたり学んだりすることだと思った。
最後に先生を囲んでの交流会。聞き足りない部分を先生に質問攻めにして、時間がたつのも忘れて名残を惜しんだ。