HIMAGINE電影房

《ワクワク感》が冒険の合図だ!
非ハリウッド娯楽映画を中心に、個人的に興味があるモノを紹介っ!

『スパークマン』を観た!

2009年04月08日 | 韓国映画
  ついにシム・ヒョンレ主演作『スパークマン』(88)を観賞することができた!

 思えば『世界トホホ映画劇場』(大畑晃一・著、小学館・刊)でその存在を知ってから幾年月を経て今、自分が観たかった作品をこうして観ているという事実を思うと、「長かったなぁ」と改めて感じるのである。

 こういう時こそ非ハリウッド娯楽映画道を突き進んで良かったなぁ~と感傷に浸る瞬間である。でも、まぁ感傷と作品の出来は別だから、ね。        

          

 ヒョンレ演じる主人公がある夜宇宙から落下してきた光る物体を拾うが、実はその物体は、悪政に苦しむ惑星を救うため逃げ出したオーロラ姫一行が、伝説の勇者・スパークマンになれる逸材に変身用エネルギーとして渡すための物質だった。
 拾った事でスパークマンになるための力を持った主人公だが、そんな惑星間戦争に巻き込まれるのはゴメンと拒否し続けたが、度重なるオーロラ姫の「おねがい」攻撃(笑)に耐え切れなくなった彼はついにスパークマンになる事を決意する。そして強靭な肉体とパワーを手に入れた主人公はすでに地球へやってきた追っ手の悪党エイリアンたちとの対決が始まった…!

          
           

 いやぁ、思ったよりも面白かった。だいたい本に書かれていた内容というのが「度重なるワガママ姫のお願いにより耐え切れなくなった主人公がスパークマンに変身する」というものだっただけに、本編はどんなもんだろう?と思っていたのだが、一応主人公もスパークマンとしての使命を果たしていたしアクションもそんなに「トホホ」でもなかった。
 光学合成バリバリの変身シーンやエイリアンとの戦闘シーン、宇宙におけるミニチュア宇宙船同士の戦闘、途中で戦闘シーンがアニメ(しかも線画!)になってしまうのが残念だが着ぐるみロボット対戦等など見所は多数あり、日本の特撮ファンが観てもかなりの満足度が得られるのではないか?と思う。
 CGなんて映像技術は高価でなかなか使用できなかった頃の作品ゆえ、絶対画面から醸し出される「懐かしさ」は感じられるはずだ。私はこれを観て『宇宙刑事ギャバン』などに代表される東映メタルヒーロー・シリーズに熱中してた頃を思い出した。

 監督は別人だけど、ヒョンレ、わかっているね!