このところ連続紹介しているインドネシア娯楽映画、というかバリー・プリマのジャカ・センブンシリーズの本日は第三弾、『SI BUTA LAWAN JAKA SEMBUNG』の紹介だ。その他にもシリーズとして括られている作品は存在するのだが、私が持っている作品はここまで。
今度のジャカはオランダ人領主からインドネシアを自らの手に奪い返す為、レジスタンス活動をする反政府組織のリーダーという役どころで、いよいよナショナリズムが前面に出てきた。今作にはジャカにタメを張れるもう一人ヒーローが登場する。それが盲目の剣士・ブータである。彼は最初《敵》として登場、しかしオランダ人に騙されて瀕死の重傷を負い、ジャカに助けられ以後仲間として行動する。今回ジャカの敵はオランダ軍の他、男の精気を吸って生きている森に住む魔女軍団も絡んで来て、騙し騙されの三つ巴状態。近代兵器使ってドンパチやられるのも嫌だが、得体の知れない力で襲われる方がよっぽど怖い!最後の方は魔女たちは顔がケロイド状になっていて、それがドUPで画面に映されるので、心臓に悪いの何のって…。大画面だったらヒキツケ起こしちゃうぞ、あれは。
私は《おらが国のブルース・リー(もしくはジャッキー・チェン)》映画を観るのも好きで、このバリー・プリマも《インドネシアのジャッキー・チェン》と何かの記事で紹介されていたので興味を持ったわけだが、彼の作品はジャッキーのように体術・スタントで魅せる作品はほとんどなく、こういった南洋邪教や、変わった小道具など《ギミック》で魅せる作品が多いのに気が付いた。以前ビデオマーケットで彼の作品が多量に販売された際、付いたキャッチが《インドネシアのジミー・ウォング》だったのを思い出すと、こちらの方が的を得ているなぁと今更ながら感心する。なお、彼は現在もインドネシア映画界で活躍していて、アクションはあまりやらず、年相応の役を演じているとの事。
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