ほんの小さな幸せ
幸せとは何だろう。人は誰でも、なれるものなら幸せになりたいと願う。
ところが、われわれは幸せの中身をよく考えたり、吟味したりすることなく、幸福を求めているように、僕には思える。
何が幸福か分からないから、幸福をつかむということは闇夜の中で、道に落とした10円硬貨をさがすようなものである。
現在の手中にしている幸福を無知なるが故に、気付かなかったり、それを自ら放棄してみたりして、だいぶたってから、その幸福の状況条件が、崩れ去ってはじめて、アレが幸福というものなのか。と気づくことのなんと多いことよ。
40代にさしかかると、僕は急に体のガタに気がついた。自然を相手にしていた昔の生活とは違って、今は机の上で字を書いて1日を過ごしている。脚を使うことはほとんどない。そのためだろう。まず脚にきた。両足が、共にガタガタになった感じがするので、何かいい対策はないものかと書物で、解答欄を調べてみると、歩くことが1番と書いてある。
理想的には1日1万歩。歩けと書いてあるから、片道5km位の所なら歩いて往復せよ。ということになるのだが、不幸に職場までは片道10kmよりちょっとあるので、自転車で通勤して運動不足、特に足腰の運動不足を補うように思って、雨の日を除いて、自転車通勤を試みている。
普通にペダルをこいで約40分の道のりだが、途中、ウォークマンでカラオケを聞き、それに合わせ、歌を歌いながら通勤する。時候の悪い時や強い逆風が吹いたりして、天候の悪い時はとても鼻歌どころの騒ぎではないが、幸いにも、「シラカバ朝霧、水車小屋」と歌える日が多い。
急いでペダルをこげば、息切れがして、歌などとても歌えないが、余裕をもって程良いスピードで走れば、結構運動にもなるし、ストレスの解消にもなる。
鈴なりの満員電車の通勤客をみたり、車が渋滞してイライラしている人たちを見ると、ざまーみろと言いたいくらい。こちらはマイペースで快適である。
今流行の色めがねもかける。これは走行中に虫が飛び込んできたりしないためのものだが、40男のおしゃれ心も、ちょっぴり満たしてくれる。
頭には鳥打ち帽子をかぶるが、これは雨が降ってカッパを着たときに、フードが頭に密着しないためのものである。
しかし、鳥打ち帽をかぶって通勤する姿など見かけることがほとんどないから、やはりこれも、目立ちたがり屋の心理をほんのちょっぴり満たしてくれるものである。
あとはサフアリジャケットにジーパン、ジャケットは筆記用具とウォークマンを入れるためのものであるし、ジーパンをはかないとすぐ尻のところが破れて穴があくからである。
サラリーマンのYシャツ、ネクタイ、背広という一般概念から程遠いようなスタイルで一石3鳥を実行している。今日は帰りは、「北酒場」でもうなろうか。これが僕のささやかな幸福である。
幸せとは何だろう。人は誰でも、なれるものなら幸せになりたいと願う。
ところが、われわれは幸せの中身をよく考えたり、吟味したりすることなく、幸福を求めているように、僕には思える。
何が幸福か分からないから、幸福をつかむということは闇夜の中で、道に落とした10円硬貨をさがすようなものである。
現在の手中にしている幸福を無知なるが故に、気付かなかったり、それを自ら放棄してみたりして、だいぶたってから、その幸福の状況条件が、崩れ去ってはじめて、アレが幸福というものなのか。と気づくことのなんと多いことよ。
40代にさしかかると、僕は急に体のガタに気がついた。自然を相手にしていた昔の生活とは違って、今は机の上で字を書いて1日を過ごしている。脚を使うことはほとんどない。そのためだろう。まず脚にきた。両足が、共にガタガタになった感じがするので、何かいい対策はないものかと書物で、解答欄を調べてみると、歩くことが1番と書いてある。
理想的には1日1万歩。歩けと書いてあるから、片道5km位の所なら歩いて往復せよ。ということになるのだが、不幸に職場までは片道10kmよりちょっとあるので、自転車で通勤して運動不足、特に足腰の運動不足を補うように思って、雨の日を除いて、自転車通勤を試みている。
普通にペダルをこいで約40分の道のりだが、途中、ウォークマンでカラオケを聞き、それに合わせ、歌を歌いながら通勤する。時候の悪い時や強い逆風が吹いたりして、天候の悪い時はとても鼻歌どころの騒ぎではないが、幸いにも、「シラカバ朝霧、水車小屋」と歌える日が多い。
急いでペダルをこげば、息切れがして、歌などとても歌えないが、余裕をもって程良いスピードで走れば、結構運動にもなるし、ストレスの解消にもなる。
鈴なりの満員電車の通勤客をみたり、車が渋滞してイライラしている人たちを見ると、ざまーみろと言いたいくらい。こちらはマイペースで快適である。
今流行の色めがねもかける。これは走行中に虫が飛び込んできたりしないためのものだが、40男のおしゃれ心も、ちょっぴり満たしてくれる。
頭には鳥打ち帽子をかぶるが、これは雨が降ってカッパを着たときに、フードが頭に密着しないためのものである。
しかし、鳥打ち帽をかぶって通勤する姿など見かけることがほとんどないから、やはりこれも、目立ちたがり屋の心理をほんのちょっぴり満たしてくれるものである。
あとはサフアリジャケットにジーパン、ジャケットは筆記用具とウォークマンを入れるためのものであるし、ジーパンをはかないとすぐ尻のところが破れて穴があくからである。
サラリーマンのYシャツ、ネクタイ、背広という一般概念から程遠いようなスタイルで一石3鳥を実行している。今日は帰りは、「北酒場」でもうなろうか。これが僕のささやかな幸福である。