国民の間に「攻撃される前に北朝鮮の基地をたたくべきだ」という声が出るのも、感情論としては理解できる。
しかし、このような時だからこそ、政治には冷静な対応を求めたい。感情論に乗った短兵急な議論は避けるべきだ。
先制攻撃をも可能にする敵基地攻撃論は「自衛の範囲」の見直しにつながるだけではない。日本が防衛政策の基本としてきた「専守防衛」を空洞化してしまう恐れがある
ある人はこのように主張した。この人は国土防衛をなんと考えているのだろうか。今問題になっているのは北朝鮮の無謀な軍事主義だ。
6カ国協議のずっと以前からアメリカも交渉はしてきたが、それで良い方向へ議論が進んだか。1990年代からいたずらに時間ばかりかかって外交交渉では何一つよい(北朝鮮を軍縮方向へ導いた)事が結果として残っていないではないか。北朝鮮はこの間に時間稼ぎをして、ミサイルや核の開発をどんどん進めて、軍事力をますますパワーアップしているではないか。
その現実を直視したとき 、攻撃される前に北朝鮮の基地をたたくべきだ」という声が出るのも、当然の理屈で何故これが 「 感情論としては理解できる。」
ということになるのか。こういう考え方こそガキのユートピアだ。非現実的な夢物語的論理だ。
相手は無法者のならず者だと指定された国だ。そして今迄の経過の実績はそれを実証しているではないか。
どこに北東アジアの平和と安定に寄与しているのだ。この地方で唯一平和を乱す軍事国家ではないか
直近では国連の決議を無視してミサイル発射や地下核実験を行っているではないか。これは非常な危険な軍事国家が隣国に存在していると現実を目の前に突きつけられたのではないか。
「 専守防衛」を空洞化してしまう恐れがある」という夢物語で何百発ものノドン攻撃を受けて壊滅状態になってから攻撃に転ずると言うのか。
それがどれほど非現実的で日本国家に重大な損害を与え 、日本国民を害するのか、考えて見ればすぐ判ることだ。事の重大さを軽視しすぎている。
目を覚まして、この無法国家の無法に対して如何にするのが現実的に日本を守ることになるのか、考えて見るが言い。相手が国際的に名うての無法国家で東京を火の海にしてやると公言してはばからない輩の集団であることを認識して、決して侮ってはならない。
既にノドンが日本に向けて発射できるように配備されているという現状を踏まえて対処するのが現実的常識であり、それが日本を守る唯一の方法である事をしっかり理解しておく必要がある。日米安保に頼るのは次の段階の話である。我が祖国は第一義的には我々の手で防衛しなくては。